芸能人はブランド?イメージを壊すことは罪?
芸能人。
テレビに出たり、メディアに出る方々のこと。
私たちは当然のように、画面越しに、何かの媒体越しに、彼らを見つめている。
ある女性芸能人は、「清楚系」とうたい、
またある女性芸能人は、「小悪魔系」と囁かれる。
ある男性芸能人は、「甘々フェイス」とうたい、
またある男性芸能人は、「クズ系」と揶揄される。
芸能人には、その人それぞれの"イメージ"が付く。
それは、ブランドというにも等しい。
私たちは、テレビのテロップや雑誌の一言によって彼らのイメージを作り出す。
私たちが意図した訳では無い。
意図しているのは、『業界』だ。
芸能人の一人一人に、「こう売れて欲しい」という願いを込めて全国に散布する。
芸能人には、それを誇りに思っている人もいれば、そうでない人もいる。
そのイメージは、彼らの本質からかけ離れたものであることもあるからだ。
そして当然のように、彼らのイメージは時として壊れる。
同じ業界の、"メディア"によって。
週刊誌に出し抜かれれば
①彼らの本質が現れる
②また違ったイメージが現れる
この2事象が起こりうる。
そこで視聴者(私たち)が様々な反応を起こす。
「裏切られた」「信じられない」「最低」「嘘ついてたんだ」のような負の感情。
「意外!」「見直した」「信じてよかった」「安心した」のようなプラスの感情。
圧倒的に前者が多いこの世界は、なかなかにしてウンザリする。
元々は、業界に勝手に植え付けられたイメージの中で生活していた彼らの本当の姿が明るみに出ただけではないか。
もちろん、事実無根の場合を除くけれど。
「それが、悪いことなのか」
ここに疑問が生じてくる。
彼らは、イメージで売っている。
収入を得ている。
もちろん、素で売っている人もいるだろうがそんなのは数える程しかいないと思う。
このイメージを壊したことは、罪になるのだろうか。
犯罪の罪ではない。
負の感情を私たちに抱かせた時、彼らは謝る必要があるのだろうか。
はたまた、私たちが負の感情を抱くことすら間違っているのか。
私は、謝る必要はないと思う。
本当の犯罪に絡んでいれば別だけれど、何か捕まることをした訳では無いのだ。
それに対して謝るのは、やはりどこか違う気がする。
それに彼らはイメージに対して謝るのはきっと不服だ。
「本当の私は、こうなのに」
そう思っている芸能人は少なからずいるのではないか。
それをする必要は無いと思う。
その後、芸能界に居れなくなるのは皆さんもお分かりだろう。
謝りさえすれば、イメージは多少保たれる。
生き残れるかもしれない。
でも、それは今後の自分の生活までイメージに追われることになる。
そんな切羽詰った人生、私は楽しくないと思うから。
そして欲しくない。
でもその覚悟があるならば、それはそれで応援する。
価値観はそれぞれだし、私の楽しいは万人の楽しいではないから。
だから、もし私と同じまたは近い価値観をお持ちなら、何か起こった時には潔く謝らずに辞めた方がいい。
きっと、人生を壊す。
身近にいたら、声をかけてあげて。
彼らが壊れる前に。
最後に一つだけ。
過剰なプライベートを探るメディア。
過去の情報をリークする方々。
それは、誰のためですか。
あなたの生活のプラスになりますように…。