見出し画像

あの時を思い起こすためにあなたとジャージャー麺を食べたい

好きな人と一緒にいるのに、モヤモヤしたり、上手く話が噛み合わなかったりする時がある。

それは"飽き"だったり"慣れ"だったり"気の緩み"だったりするのかもしれない。

普段は輝いて見えていた相手のエフェクトが、解け始めているのだ。

今まで気にならなかった生活習慣や、言動。

2人で経験してきた体験の数々が、不信感を生み出すこともある。

だから普段通りに話していても、心が離れていくように見えてしまう時があるのだと思う。

好きなことに変わりはないのに、どうしてだろう。

ふと、そんな時に蘇るのは過去の記憶。

一緒に徘徊した夜中の公園や、食べ歩いた横浜中華街。

泣きながら映画を一緒に観たことや、私が酔って寝てしまった映画もあった。

思い出を起こす方法は単純だ。

思い出の地に赴いたり、写真を見たり、同じ映画を見たりすること。

どれも私の五感を刺激してくれるけど、昔は昔のままで、今ではないと思い知る。

そんなことを考えていたら突然、私はジャージャー麺が食べたくなった。

ちゃんとしたお店で食べるものじゃなく、好きな人の家で食べた、市販のジャージャー?をかけただけの1品。

それは一時期、2人でハマってたジャージャー麺。

大量に作って、私が後でお腹いっぱいで動けなくなるあの料理。

忘れられない味って、何度食べても同じ。

ジャージャー麺なら、私たちはまた昔みたいに無邪気に戻れるだろうか。

味の記憶は、私たちの違和感を取り除いてくれるだろうか。

いや。

そうじゃないなきっと。

私たちは、私たちなりの今を進んでる。

思い出の味だって、過去は過去だ。

そうだ。

戻る必要は無い。

ジャージャー麺も、私たちの思い出を起こして、後押しをしてくれるだけに過ぎない。

だから今度、一緒に食べよう。

あなたと一緒に前に進むために。
あのジャージャー麺を。

あなたの生活のプラスになりますように…。