洋服を湯治に出す
朝起きてぼけっとし、洗濯をしてコーヒを飲みに出かけ、銀じゃけを買ってお昼を作る。今日も土曜のルーティンがやってきた。
土曜の朝くらいもう少しダラダラしようよ、ともう一人の自分は言うけれど、慣れてくるとホッとするような週末が訪れるようになる。
ただ今日は少し違って、コーヒーを飲む前にクリーニング屋さんに寄った。妻に頼まれたマフラーの受け取りと白いジーンズのシミ抜き依頼のためだ。
ジーンズを出し終えて手渡されたマフラーを見ると、ふんわりとしていて綺麗な色になっていた。なんというか「元気になって帰ってきた」という感じがした。
以前お願いしたお気に入りのパンツもそうだった。油染みもヨレヨレしたシワも取れて、背筋が伸びているようなビシッとした姿勢で帰ってきた。思わず、おかえり!と言いたくなる。
あ、そうか。クリーニング屋さんは汚れを落とす専門家だけじゃなく、服を元気にする専門家でもあるんだ。そこがクリーニングの本当のいいところかもしれない。そう思った。
そんな風に考えるとお願いしたい服たちがたくさん出てくる。僕は本当に気に入った服があるとヘビーローテションで着てしまうから、いつも悪い意味で着倒してしまっている。
家じゃせいぜいアイロンがけくらいしかできないし、年代の古い洗濯機では水に流せないものがありそうだ。
ちょうど春が訪れはじめたあたり、冬物をごそっと湯治に出して元気にさせてるのもありかもしれない。いや、でもまだ寒い。
そんなことを考えながら土曜のルーティンを今日も無事終えたのでした。
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