見とれる。

最近、見とれることは好きな行為の一つかもしれないと思うようになった。もはや感情の一つと言ってもいいかもしれない。

例えば。

喫茶店に行って、店主の静かなドリップに釘付けになる時。

ショップに行って、どう考えても素敵な服に出会った時。

ぼーっとするような穏やかさの中にいながら、眼前のソレは異常にはっきりしている、あの感じ。

考えてみたら、スポーツや仕事で100%集中しきることをゾーンに入ると言うように「見とれること」もある種のゾーンなんじゃないかと思う。

そして、他に負けじと劣らず、豊かで素敵なゾーン。

ただ難しいのは、全くもって気まぐれで思い通りには会えないこと。

だから、いつも頭の片隅に置いて無意識に探し回るしかない。

そして、街で偶然の出会いを期待する。

だいたい会えないんだけど、いい加減諦めた頃に「よっ！久しぶり！」って向こうから声をかけてくる。

嬉しい。ずるい。

誰かに片想いしているようだな、とそんなことを考えていたら、見とれることって行為でも感情でもあるポジティブなことだなと思ったのだ。

みなさんは最近、見とれたもの、ありますか？