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衰えるのではなく、広がっていく

懐かしいものが出てきたよ。

今週、姉から家族写真や年賀状の写真が大量に家族LINEに送られてきた。

兄と2人でキャイ〜ンをしてる写真、「ことしも、げんきにやりましょう」というなぜか上から目線で書かれた姉への年賀状、母親と2人で縁側に座ってる写真。

そこには懐かしさだけではなくて温かさが感じられる写真たちにホッコリするのと同時に、「もう20年も前なのか」とも思う。

この頃に比べて、カラダは大きくなり、ヒゲが生え、シワができ、字は当時と違う歪み方に落ち着いた。つまり、歳をとった。村上春樹の小説では確か35歳が折り返し、みたいなことが書いてあった気がする。

そんなことを思っていた今日、KINFOLKの”The Aged Issue”という特集を読んだ。

年を重ねることに関して考え直すという本。吉祥寺の百年という古本屋で、たまたま手にとって買ってみたのだけど、これがとてもよかった。

中でも2つのことが印象的だった。

1つは、身長・体重・銀行残高・年金といった数を一次成長とし、もっと繊細もの(広がる思想・歴史・経験)を二次成長とすると、前者はいつか下り坂に、後者はずっと登っていられることになるという話。

なんとなく、60歳くらいになったら、身体も心も衰えるような気がしていて、「生き急がなきゃ、若いうちに頑張らなきゃ」と自分を叩いているけど、衰えるのではなく広がっていくばかりなのだと思うと、本気で元気に100歳まで生きてみたい。

2つ目は、この特集で100歳を超える方だけを撮るフォトグラファーと彼らの話。

美しいと思わずにはいられないほどほんとに生き生きしている。人生100年という話はホントに現実になるだろうから、2010年代でさえ、そういう顔をして生きている人がいる事実はなんだか希望をもらえる。

ちなみに本はこれ。もし興味がある方がいたら読んでみてほしいなと思う。それで歳をとることについて話してみたいなぁ。


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