RTAイベントのオンラインボランティアをやってみた(ISS2編)


◯はじめに

この日記は2年半に渡りRTA配信視聴者勢だった私が2週連続でオンラインボランティアに参加した体験記です。
今後オンライン・オフラインボランティアに参加したいという走者や視聴者の方々に向けて自分の経験が良い参考になればと思い書きました。

特に年末にはRTA in JAPANが開催されるため新規の走者・視聴者が増えることも予想されます。
そういった方々にも向けての日記になります。

長文かつ、文章で書くのが苦手なためところどころ見づらい箇所やひょっとしたら主観的な部分が不快になる方もいるかも知れませんがよろしくお願い致します。

◯ボランティアに応募したきっかけ

INDEE Speedrun Summit2(以下ISS2)の告知がされたのはゴールデンウィーク辺りでした。
告知当時は「あぁ〜久しぶりにやるね、前回もここからRiJに受かった人かなりいたし楽しみだな」とこんな感じでした。

その後、7月のRTA MIX UPで受付ボランティアに参加。
この時ぼぶそんさんやポンズさん達とも初めてお会いしました。

まだこの時点では秋の予定もよく解らないしなと言う段階でした。

それから3ヶ月経った頃Twitterにてこんなコメントが来ました。

「ボランティアが足りません!」

私はこれを見て参加を決心しました。
最近RTAイベントが増えに増え飽和状態と化した現在、土日に2〜4本イベントがある結果「各種イベントでボランティアが足りない」という事も聞いていましたので少しでも力になりたいという思いが強まっていました。

私は家族の事情などもあり基本的に配信がやれる環境ではないです。(やれてもプラモ制作くらい)
こうなると音響や配信管理ボランティアはちょっと厳しい、Twitter管理は最近の云々で大変な事になったためまだ自分には厳しい。
残った枠はチャットモデレーターでした。

必然的にモデレーター担当で応募。
最もこの手の担当に関しては前々から気にはなっていたので「できらぁ!」って気持ちで行きました。

◯担当時間発表

応募からしばらく経ち、Discordにて担当がそれぞれ割り振られました。
私は自営業のため週6日勤務、土曜日も仕事が半休か定時上がりか未定です。
これを踏まえて確実に出れる時間帯である土曜夜9時〜深夜帯前半と日曜ほぼ全日で提出。

送られた担当を確認した所
『PUSS!』
『Plug&Play』
『Before the Night』
『FAITH: The Unholy Trinity』
深夜帯中盤のホラゲ枠・カオス枠でした。

この時の私のリアクションは「わ〜お、モデレーターデビュー戦から深夜帯とは来たわね」という感じでしたがこれも経験だと思い前向きに捉え、本番まで色々やっていきます。

補足しておくと担当時間の走者さんが皆知っている人だったのは自分としては安心感がありました。もしこの担当時間で「イベントが初めてです」って方や「普段はニコ生やYouTubeが主戦場です」って方が来たら自分もどこか探りながら対応していたと思うのでこの辺は助かったという気持ちでいっぱいでした。ここからは本番までに自分がやった事を書きますので今後オンラインボランティアをやる方に向けた内容が強めです。

◯本番までにやったこと

・モデレーターの警告ワードの確認

これは事前に配られたマニュアルの確認ですね。
今回はRiJチャンネルが配信場所だったため、やや厳しめな基準になっています。
また不思議RTAフェスの運営管轄でもあるためめちゃくちゃ分かりやすくコメントがされていました。

具体的には門外不出なんで言えませんがリストをザックリ見ていて「まぁこれは当然よな」ってモノから「え!?これアウトなん?」みたいなモノまでありました。
でもその理由を見ると納得する理由ばかりだったので仕方ないですねという印象。
特にネットミーム関連に関しては中々に判断が難しくてですね……これは改編されたコメントを本番中1回だけ削除しました。

実際に本番に臨むともっと細かく読んでおけば素早く対応できて良かったないう感想でしたが今後モデレーターをやる方は参考にしてほしいです。

・担当時間の走者様の練習配信を見る

これは本番のモデレーター担当を想定するためにしていました。
ゲーム本編の場面を見て盛り上がる場所やグリッチポイントや運ゲーポイントをある程度頭にいれるという感じ。
今回はモデレーター担当なのでそこに書き込まれるコメントもイメージ出来るかなという感じでやりました。
ちなみに翌週はPS1オンリーのRTAイベントのプレスピのクリップ担当で入っていましたがそちらも同様にイベント前の通し練習配信は見たりしていましたがこちらはまた別の日記で。

担当発表から本番までの間はおよそ3週間は担当時間の走者様が配信で当日走るゲームの練習をしているか確認。
そこで時間帯的にタイミングが合えば観に行きました。

事前の段階で『Before the Night』を走るreichさんの練習配信と『FAITH: The Unholy Trinity』を走るポールさんのリハーサルは観に行けました。

だがしかし、前半の『PUSS!』を走るえりんぎさんと『Plug&Play』を走るのりしげさんとひがつさんの練習配信が1回も見れなかったのです。
私は前半2作の事前知識が0だったためTwitchでやるのは気をつけなくてはならないカオスゲー枠であることにまだ気づいていませんのでした……。

・睡眠による調整で本番を向かえる

これは深夜帯だからという単純な理由です。
自分自身30歳を過ぎてから横になると寝落ちなんて事がかなり増えていますので本番深夜3時まで頭を働かせるために睡眠時間を調整することにしました。

試しに本番前の週に夕方5時から3時間寝た結果深夜3時まで頭が働いたのでコレで行けると確信。

本番は夕方3時間寝る

18時辺りから調整

23時辺りから万全の状態

というプランで臨む方針にしました。

しかし、本番前の週に事はうまく行かないなという事案が発生します。
職場の人間が身体に重症を起こし長期離脱が確定したため当面の間1人で負担を背負うことになりました。

うん、これは本番どころかRiJとレイドRTAのボランティア期間まで私のコンディションに支障が出る事態ですね。
もうやるしかない。

という前準備で本番を向かえました。

◯担当時間になるまでの当日の動き

まずは当日の我が家の仕事内容ですが半休でした。
このため当日は昼過ぎから睡眠を取る方向で固め、家に着いてからはすぐに寝ましたがここで早速誤算が起きます。

睡眠を始めて2時間程のこと、Jリーグを見ていた母に叩き起こされました………(この日はヴィッセル神戸初リーグ優勝の日でした)
これで早々に体調管理プランが崩れた私、もう一度布団に入りますが起きてはいるが、頭の感覚は寝ているというよく解らない感覚で夕方まで過ごしました。
結局体調管理を諦め夕方5時頃から運営チャットとモデレーター部屋に入りモデレーターの勉強する方針に切り替えました。

この時間は「どのワードが駄目なのか」という部分をサラッと見つつ待機していました。
時間まで待機はしていたものの、実はこの時間帯って作品的にそんなに消されるようなコメントは無かった平和な時間帯だったのですよね。
だからか自分でも感覚が掴めないまま担当時間を向かえる事になりました。

◯担当時間本番

さて、いよいよ本番を向かえます。
私は初めての担当だったのですがぼぶそんさん・DEVILMANさん・yagamuuさん・あらしさん運営の方々もモデレーターをやってくださり、自分の前のモデレーター担当だったあずまよるさんも残っていたりとで4〜5人シフトで本番を向かえました。
ここからは各作品のモデレーター状況や感想を書いてきます。


・『PUSS!』

最初の出番です。
前情報無しで臨んだ本作ですが「いきなりやべーゲームが来た」という感想でした。
もう開幕からチラホラ「アウト」な内容の書き込みが来るんですよ(笑)。
特にこの直前にこのゲームを見た人が悪乗りで言いそうな言葉と直結するニュースが起きていたこともありそこがバンバン消されていく。
この時間、自分はなにも出来ずに終わったと思います。
このゲームの練習配信は気軽にTwitchで流せないわとつくづく感じたことと自分の準備不足を実感した1時間でしたね。

・『Plug&Play』

カオスゲーム枠2発目。
これは時間自体は短いですがボイスチャットで「この時間みんな注意して行くぞ」と言われ臨むことになります。
ここはもうモグラ叩き状態でした。

短い時間で怒涛のように書き込まれる禁止ワードの数々、もう誰かが禁句を見逃したら別の人がカバーリングという配置となり自分もここで何箇所か削除しました。
実はこの時、本走時間が短いため配信待機部屋が両方スタンバイという状況でしてDEVILMANさんがそちらにいった都合上、1人人員が減ってる状況だったのです。
RiJよりはヌルいと言われたもののモデレーター1回目で物凄い経験をした10分間でした。
このゲームもTwitchで気軽に練習配信出来ませんわって感じた作品でした。

ちなみに、この時配信待機部屋の半数が売名軍の方々だったためボイスチャットでは「あそこ売名軍集まりすぎてないか?」と談笑していたのは良い思い出。

・『Before the Night』

1番モデレーター判断が難しかったのがここでした。

先の作品でかなりの人数がしばらくブロックされたし、reichさんの配信だし最初は平和かなと思っていたのですよ私はね。
ところが普段の配信と違いRiJチャンネルでやった都合、違うノリの人や何気なく気になった箇所をコメントする方がそこそこいたのです。

これが作品の用語なんだけどグレーなラインだったため終始探りながら対応する形になってしまいました。
流石にこれはちょっと申し訳ない気持ちが残る中で本走を終える形になりましたのでもっと事前にゲーム内容を把握してスタッフ陣で禁止ラインを見極めておくべきだったかなと痛感しました。

・『FAITH: The Unholy Trinity』

担当時間最後の作品。
今回担当した作品で1番チャット欄が平和だったのがこの作品でした。
最初の時点でポールさん・モスさん・きじまさんだしコレは絶対大丈夫って信じて見てました。
深夜帯でモデレーターが1番余裕を持てたのがこの時間帯でしたね。
具体的に何が理由でモデレーター作業が平和だったかは明言を避けますがホントに荒れなかったのでモデレーターの勉強にもなる良い時間になりました。
結局自分の担当時間過ぎても「FAITHはラストまで見る」と決めていたのでそのまま残り担当時間は終了。
ひとまずここで私は睡眠を取りましたがモデレーターの勉強をしたいという気持ちから翌日も出来る限り担当に残ることを決めて一旦布団へ……。

◯2日目の延長戦(ちょっとだけ)

ここからは印象に残った作品を短めに書いていきます。
とりあえずこの日は3度寝くらいして11時頃のSASさんの出番後半から動きました。

・『ライクドリーマー』

これに関しては本番直前にモデレーターチャットでkajiroさんから「このゲームちょっとセンシティブな描写あります」という感じの報告が来たことがキッカケでスタンバイすることにしました。

流石に深夜帯と違って人員は集まっているので余裕をもって臨みましたがこちらも序盤から凄まじい削除の嵐。
コレに関しては『Plug&play』と違って「まぁこれは仕方ないよね〜(苦笑)」ってコメントがたくさん規制されてました。
自分の中ではコレは怒りというよりも別の感情で臨んだ感じで本番を終えましたが良い勉強になりました。


・『Unpacking』

このゲームに関してはネタバレ防止ですがまぁちょっとアレがアレでそういった想像になる作品だったり、別の要素で荒れる可能性のあるコメントが来る事が想像されていました。
実際序盤も少し規制があった記憶はありましたが走者様のユキカさんとxion kohinataさんの操作性、安定の解説であるとうふさんの手によってボイスチャットも懐かし談義に花を咲かせていたのですよね。

ただ、その暖まったタイミングでアレな言葉を混ぜたコメントが来まして、コレは私事なんですがちょっと心が傷んだ瞬間だったのですよね。
こうやってモデレーターは瞬時に動くの重要なんだなという勉強になった時間でした。


◯本番を終えての感想と今後の教訓

まずは今回モデレーターをやってみて楽しい時間を過ごせたと共に良い経験と勉強がたくさん積めたという感想です。
やってみると自分ではこんなこと言って問題ないと思った事が実はダメだったっていうのをこの歳になって再認識出来たこと。
あとは事前に削除された人を見て、その中から危険な人を見極める意識が出来たこと。
こういった部分が良い勉強になりました。

本番通して他の運営やボランティアの方々や走者・解説者の皆さんの対応や連携もしっかりしていたのでまたイベントのモデレーターをやりたいという気持ちも出来ました。
来年の不思議RTAフェスと今後やる予定のINDEE speedrun summit新バージョンも何かしらの形でボランティアに参加するつもりですのでその時は皆様よろしくお願い致します。

そして、今後の教訓として活かして置きたいのは差別用語などを理解しておく事、もう少しネットミーム関連に関して対応出来るようネタを仕入れておく必要があるなという事です。
特にミームに関しては知らないコンテンツ発祥だと対応しきれない部分が出てしまうためこのような事を減らすべく時事ネタ同様認識しておく事が必要だなと感じました。

以上で初めてのモデレーター担当について長々と書いた日記を終わります。
この日記を見て何か思った方もいれば、不快になった方も中にはいるかもしれません。
一方でRTAイベントが飽和状態となった現在、これを見てボランティアで参加する方が増えてくれたら良いなと言うのが今の自分の言いたいことです。

次はプレスピのクリップ担当をした事を日記に書きますのでよろしくお願い致します。

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