見出し画像

イベントの生配信が思ったより大変だった話

こんにちは。

この間YouTuberデビュー(後述)してしまったybです。
この流れでnoteもデビューしちゃいます。

先日都内で内輪なライブイベントを企画しました。
相方のyoudieくんと半分ビクビクしながら出演バンドに募集をかけたのですが、最終的に出演者(10バンド)含めて大勢の方に集まって頂けました。楽しんでいただけたようでよかったです。本当にありがとうございます。
また企画したらぜひよろしくお願いします。

で、これは前置きでここからが本題です。

今回のライブで「普通にライブやるだけじゃつまんないよね〜」という話になってトークショーを織り交ぜたイベント形式で生配信を行うことにしたのですが、これが想像以上に大変だった、、、。

というのも普通に配信するだけだったら、Youtubeのアカウントを取得してインカメラが搭載してるPCでワンクリックで配信できるんですけど、画面切り替えやら入力ソース切り替えやらワイプ表示やらをやろうとすると個人企画イベントでは結構大変。

やったことは以下です。

・バンドライブ中はステージ映像を配信
・転換中は待機画面
・トークショー中は「出演者の顔」と「出演者の顔(ワイプ)持ち込みPCの画面」の切り替え

これをやるのに相当な労力を必要としたんだけど、このノウハウそのままほっとくのも勿体無いなぁー。

ということで備忘録も兼ねて配信周りでどんなことやってたのか、というのを公開することにしました。もし興味がある人がいたら是非参考にしてYoutuberになってください。
※当方プロではないので間違ってることもあるかもしれませんがご了承ください。

0.使用機材

最終的に使用した機材の一覧です。
※機材名は必要なやつ以外は都合により非公開

・配信用パソコン(メモリ多め)
・Youtubeアカウント
・配信ソフトウェア(OBS)
・一眼レフカメラ(Nikon D5200、D750)
・外付けWebカメラ
・キャプチャーボード(AVT-C878 PLUS)
・オーディオインターフェース
・マイク
・HDMIスイッチャー
・HDMI延長機
・HDMIスプリッター
・EDID保持機
・液晶モニター
・配信者用PC(Power Pointなどのスライドを流す用; Mac想定)
・モバイルWi-Fi(通信量を気にしてレンタル)

ここから時系列に沿って発生した問題と対処した方法について書いていきます。

1.あれ?配信ってどうやんの?

最初はなんにも知りませんでした、、笑
配信ソフトウェアにOBS(Open Broadcaster Software)がよく使われているっぽいのでこれをインストール。

OBSで例の複数の映像・音声ソースの切り替えやワイプ表示などができます。

そして一眼レフカメラの映像やPC画面をキャプチャーするためにキャプチャーボードを使います。少しでも配信PCの処理を軽くするためにハードウェアエンコードの機種を選択。スルーアウトもあるのでキャプチャーしたものをモニターにも映せます。

これで例えばスプラトゥーン2Webカメラ(ワイプ)の配信ができますねー(こっそりやった)。

2.あれ?一眼レフと配信者のスライド切り替えられねぇ

キャプチャーボードは一個しかありません。
一眼レフのHDMI出力とトーク配信者PCのHDMI出力を両方入力するために、HDMIスイッチャーを使用することに。つまりバンドライブ中とトークショー中はキャプチャーボードに送るHDMIソースを切り替えていました。

とりあえずこれで、一眼レフと配信者用のMacをキャプチャーできるぞ、
と思ったら、、、。

3.あれ?Macの画面が映らねぇ

これは映像やってる人ならご存知HDCPの登場です。(僕も前職でちょっと経験ありました)

HDCP:HDMIなどの信号に乗るコピーガード

これがあるとそのままだとキャプチャーしても

「ガードかかってるよ、映さないよ!」

って言われます。Macにはこのガードがあるのでした。
ここで登場するのがHDMIスプリッターです。

本当になぜ解除できるのかは謎ですがHDCPを解除してMacをキャプチャーできました。

よし、と思ったら、、、。

4.あれ?一眼レフ使えないし映らねぇんだけど

今回自分が持っていたフルサイズ一眼レフ Nikon D750で写真撮りつつ、サブ機のD5200でライブ映像をHDMI出力するつもりでした。しかし、、、。

D5200のライブビュー(HDMI出力)は30分で終了しOFFになる。

という仕様が判明、、、。30分毎にライブビューをONにしに行くのも馬鹿らしく、D750のライブビューは無制限なので泣く泣くD750のライブビューでHDMI出力しようとしたら

映らねぇ、、、(半ギレ)

原因はなんなの?とyoudieくんに調べてもらうとEDID伝送がうまくいってないらしい。

EDID:解像度やフレームレートの情報

というわけでEDID保持機を挟んで適切な解像度情報を送ることでD750のライブビューをキャプチャーできるようになりました。

5.あれ?配信スペースとカメラが結構距離あるぞ

ライブハウスの下見をしてトークブースとカメラ(D750)を置くPA卓が結構距離あるな、ということに気付きます。

通常のHDMIケーブルでは信号は減衰し10m以上は保たない

そういえばそんなのあったなぁ、、。
解決するにはブーストするかエクステンドするしかないので、HDMI延長機を用意してLANケーブルで延長します。これでカメラのHDMI出力を配信ブースまで延ばせます。

6.あれ?音声ソースをカメラが認識しないんだけど

主にyoudieくんの仕事が忙しくあんまり打ち合わせできなかったので、ここまでですでに数ヶ月が経過していました。特に全てのシステムをテストするのは難しくリハーサルとしてライブのタイムテーブル発表を配信で行うなどしたりしてたんですが、本番3日前になってエマージェンシー!Yeah!

PA卓からのAUX MIX(ステレオ)を一眼レフに入力して、HDMIに乗せて配信するつもりでいたんですが、よく見たらD750に入力したライン音源のメーターが振れない、、、(正確には動画のマイク音量設定画面に変えると信号が来る)。D5200はちゃんと信号来る。

つまり

D750はライン入力した音声はライブビュー時のHDMIには出力されない

というマジで謎な仕様がここで判明。前述のD5200の30分毎ライブビュー切り替えを行うしかなくなりました。

実はライブの写真はどうしてもD750で撮りたかったので、Totteというカメラレンタルサービスで2台目のD750を予約していたのですが、急遽キャンセルしました、借りようとしてた人すみませんでした。

ちなみに当日はライブハウスのAUX OUTが故障していたため、カメラにラインを送れず、最終的にはライブハウスに設置されているビデオカメラをお借りしてそのカメラのマイク録りと映像をHDMI出力して無事に事なきを得ました。(最初からそれでよかったのでは??????)

というわけで紆余曲折ありましたが、無事にイベントが終わり、配信もちゃんと出来ていた様です。ちなみに誰も見ていませんでしたね。

誰も見ていませんでした。

ん?何のために配信したんだろうか?
まあいいや。

(※一応配信されたものはそのままアーカイブされるので記録動画として見れるようになるのでメリットです)

7.さいごに

他にもライブ配信できるようにWi-Fiが通じる、かつPA乗り込みが可能(配信するのにオペレートしたほうが都合がいい)なライブハウス探したり、SEが配信されてYoutubeでBANされないように気を使ったり、ちょいちょい苦労したんですけどいろいろ楽しかったですね。

ただアレだ。他のメーカーはわからないけどNikonのカメラは写真を撮るために使おう。それは肝に命じよう。

なんだか今回で配信に興味持ってくれた人もいるみたいなので、ぜひやってみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?