【母・4】折々の葉書
お盆の帰省から数日後、母から葉書が届いた。「夏が終わったとお父さんが嘆いています」「誕生日プレゼントをありがとう」と、そんなことが書かれていた。
携帯電話を持っていない母は、メールの代わりに、葉書を送ってくれる。誕生日やクリスマスなど、イベントのときに送ってくれることもあるけれど、たいがいは「なんでもないとき」に届く。遠出したときの写真をプリントしたものだったり、桜の名所で買った絵葉書だったり。それが、けっこううれしい。
一人暮らしをするまで、母がこんなに筆まめだとは知らなかった。それとも、メールがないころは、みんなこんなふうに手紙のやりとりをしていたんだろうか?
「あの人の字だ」と、筆跡で何かに気づくシーンがあるけれど、文字で判別できるのはもしかすると母だけかもしれない。
返事を書くこともあれば、電話でお礼を伝えてしまうこともあるんだけど、今回は返事を書こう。私も、もうちょっと筆まめになろう。
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