先日の母の誕生日にはランチとケーキをご馳走したのですが、母の日にはここ数年バームクーヘンを贈っています。

母の日ばかりでなく、下手をすれば誕生日もバームクーヘン。困ったときのバームクーヘンです。旅先から送ることもあって、数年かけて結構いろいろなバームクーヘンを食べたのではないかなぁ、と。

5年くらい前、たまたま帰省の手土産をねんりん家にしたらえらく喜ばれて、それで、バームクーヘンが母の大好物だということを思い出したのでした。実家にいたときに聞いていたはずなのだけれど、右から左へ素通りしていたようで、そのときまですっかり忘れていました…。

「失ってみて初めて気づく」という言い回しがありますが、一人暮らしを始めたときに、私はある意味で家族を失ったのかもしれません。だから、家計を支えてくれる父、ごはんをつくってくれる母のありがたみを知ることができました。

あのまま実家に住んでいたら、母がバームクーヘンを好きなことなんて、気づきもしなかったかもしれません。一人暮らしをしてみてよかった…と思う一方、失う前に、当たり前に存在するもののありがたみをわかる人でありたいなぁ、とも思います。