蟹の親子続き

 今日も一日お疲れ様です。

 前回の蟹の親子の教え、元ネタはイソップ童話にあるそうです。こういう物語。

引用
(  http://blog.livedoor.jp/a_lang/archives/65685608.html   )

お母さん蟹が、子どもの蟹に
「横に這うとはおかしい。真っ直ぐ歩きなさい。」
と言います。

子どもの蟹は真っ直ぐ歩こうとしても歩けません。
お母さん蟹がお手本を見せようと真っ直ぐ進むつもりで歩きますが、やはり横歩き・・・。

それを空から見ていた太陽が言うのです。
「蟹は横歩きでいい。それでちっともおかしくない。」と。

(引用終わり)

 言わんとせんところは若干違いますが、エピソードは同じものでしょう。また四神様の別の教えには
『とんぼが、蟻に無心に行くと、蟻が「お前さんは夏になると、美しい着物を着て飛んで愉快をしているので、寒くなると食物が尽きる。私は、暑さをいとわず冬の貯えをしている」と言った、ということがある。』
というのもあります。いわゆる蟻とキリギリスですね。イソップ物語が伊曽保物語として日本で出版されたのは江戸時代の初め、四神様が二代金光様としてお勤めになったのは明治16年から26年までなので350年ほどの開きがあります。350年の間に変質しながら当時の金光町にも伝えられていたのでしょうか。また定かではありませんが、修身(道徳)の教科書にもイソップ物語は載っていたという情報もありますので、子どもの教科書とかから読んで知ったのかも知れません。 

 さてさてNHKマイルカップ、ルメールさんが詰まったとは言え、まあ当然といえるワンツーに、残りの1頭はロジリオンでした~。ロジリオンは抜いてる~😭
 とは言え、3番人気~10番人気くらいまで、ノーブルロジャークラスの馬たちは流れひとつで誰が来てもおかしくないという雰囲気はありましたので、その点では想定内の決着と言えます。

 天皇賞とマイルカップと、想定としては可能性は頭にあったけど考慮して外してしまった馬が3連複に1頭入るという、惜しい負けだったわけですね。しかして例えば平安京ステークスでは、8番人気7番人気13番人気の決着。上位人気馬が全員飛ぶ訳の分からない決着でした。

 この二つは同じなのか、外れる結果は同じですが、内容は全然違うものです。

 例えばじゃんけんで言うなら相手が出してくる可能性のある手は【グー、チョキ、パーのどれか】に絞られます。その中で考えてチョキの来る可能性が高いと思ってグーを出す、というわけですが、当然パーの来る可能性も頭にはあるわけです。ブローザホーンやロジリオンはそういう馬でありました。
 しかし1番人気~6番人気まで全員飛んで8→7→13という決着は頭の片隅にもなかったわけで、じゃんけんだと思ってたのに相手がゾオン系の能力者で犬に変身して手に噛みついてきた。くらいの青天の霹靂、意識の外からの刃であったわけです。

 パターンのひとつとしては見えていた手と、意識の外からの刃では、我々の脳の中のまこーらの適応は異なります。ケアのしようのあった手はもう一度同じ問題が出たときに入れると入れないの基準を間違えないようにすればいいわけですが、1~6番人気が全員飛んで13番人気が入るという可能性を全部の場合において考慮しようと思えば、もはや動き様がなくなります。疑心暗鬼の方向性にガコンしてはいかんというわけですね。

 こういうのをよく噛み分けて、君子危うきに近寄らずと言いますか、取りようのなかったレースは回避する、という決断ができるようになりたいですね。
 

 ではでは。
 

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