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ダメ男こぼれ ♯34 ~そろそろ物理メディア最後の大勝負に出てみては~

近いうちに物理メディアは完全に消滅する。
これはもう、決定事項のように言われていることです。
物理メディアって言うとややこしいけど、厳密にはディスクタイプの物理メディアがなくなる、と。つまりはこれからはディスクではなくダウンロード販売やストリーミング配信にすべて移行する、という話です。

おそらく物理メディアに先はない、というムードが濃厚になったからでしょうが、ディスクタイプの物理メディアの新しい規格が出来そうな感じがまったくない。
Blu-rayの規格が出来たのが2002年。もう20年近く前です。Blu-rayの後継規格と言えるUltra HD Blu-rayでさえ2015年だから6年も前。それ以降、ソニーが128GBのBD-R XLメディアを発売したりしましたが、正直知らない人が大多数のはずです。

そもそも128GBなんてパソコン用途で使うにはたいしたことがない容量で、128GBのmicroSDカードなんか1,500円も出せば買える。ちなみにソニーの128GBのBD-R XLメディアが一枚でほぼ同価格。もちろんBD-R XLを使うとなると別途ドライブも購入しなきゃいけないわけで、もう「ディスクだから安価」でもなんでもない。
そもそもリムーバブルメディアは読み込み速度も書き込み速度もSSDはおろかHDDにも<はるかに>及ばないんだから、高いわ遅いわでは意味を見出すことすら難しい状況なわけで。

でもね、ここら辺で「物理メディア最後の大勝負」に出てもいいと思ってるんですよ。
アタシがずっと危惧しているのは、どんどん世の中が「インターネットがあるから便利」ではなく「インターネットがなければ何も出来ない」ようになっていってる気がするんです。
そういうね、ひとつのインフラに頼るのはメチャクチャ怖いことだと思うんですよ。だって考えてもみてください。もし、何らかの都合で、一番わかりやすいのが戦争だけど、そんなことが起こってインターネットが遮断でもされようものなら世の中の大半の文化が消えてしまう。それは嫌だと。

だからどんな形でも物理メディアは残していかなきゃいけない。
容量としては、別にBD-R XLに倣うわけじゃないけど128GBはかなり最適解だと思う。これだけあれば映像コンテンツもゲームも何とかなるレベルです。
さらに時代を考慮して、メディアはすべて「殻付き」にする。今まで殻付きメディアはフロッピーディスクを除いてほぼ失敗しているけど、殻付きなら著作権保護対策が出来るし、殻にメモリを搭載すればゲームのセーブデータを記録することも出来ます。
さらに殻に128GB以上のメモリを載せておけば初回起動時以外はディスクは回らない、というふうにも出来るわけで(つまり初回起動時にディスクのデータをメモリに全部コピーする)、ディスクの遅さ問題も解決出来ますし、ディスクメディアの長所である小ロット生産も可能になります。

問題はディスクサイズだけど、クレジットカードサイズが一番いい。収納ってことを考えても大きすぎず小さすぎず、もっとも扱いやすいサイズですからね。
んで、これが大事なことだけど、映像メディア、音楽メディア、すべてのコンシューマゲーム機、カーオーディオ、電子書籍、さらにパソコン用途。とにかく現今のディスクタイプの物理メディアを廃止させてこれに統一させる。こうすれば量産効果でドライブの値段も一気に下げられるし。

もちろん、相当ハードルが高いことはわかっています。でも、やるなら今のタイミングしかないと思う。今年来年くらいがマジで規格暫定のラストチャンスです。
ま、無理なのはよーくわかってるんだけどね。