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ダメ男の野球こぼれ ♯28 ~ハルトの帰還~

今週の阪神タイガースは1勝2敗1分。ま、負け越したわけですが、しかしこの1勝がとてつもなく大きいと思うわけでして。

何だか後出しジャンケンみたいで嫌なんだけど、アタシはね、ガンケルはいつかこうなるんじゃないかと思っていたんです。
外国人投手はイライラしやすい、と言いますが、ガンケルにもあきらかにその兆候がずっとあった。あの<顔>で騙されやすいけど、実は相当な(関西弁で言うところの)<イラチ>だと思う。
しかもガンケルの場合、失点してしまうと集中力が如実に落ちるようで、昨日のもね「イトハラサン、ナンデトッテクレナイノ?」ってのが出てましたもん。

どうも、今の阪神はそういうタイプが多い。
西なんかでもそうだけど、去年の最終盤のヤクルト戦とか、今年のマツダでの広島戦でも「感情がセーブ出来ない状態に陥る」ことが結構あるのが、ね。
まだメンタルコントロールが出来てると思う先発は秋山かな。青柳も西とガンケルに比べたら出来てる方。
ま、もちろんのことながら、一番メンタルコントロールが出来ないのは藤浪なんですけどね。

では先発とか関係なく、もっともメンタルコントロールに優れているのは、と言うと、これは文句なしに岩崎だと思う。
前半の岩崎はメンタルコントロール云々関係なしに投げてる球がダメすぎて痛打を食らってたけど、岩崎の場合、どれだけやられても「これ、メンタル的にメタメタだな。下手したらしばらく使えないな」みたいな心配をしなくていいのが助かる。
ずいぶん前にも書いたけど、あの顔から想像もつかないような、打者を殺しにかかる目つきは本当にすごい。だからこそ「岩崎が打たれたらしょうがない」と思えるのです。

で、今週唯一の勝利となった土曜日の試合です。
この日の髙橋遥人のピッチングはまさに「絶好調時の一流投手」のソレで、こんなの打てるわけないよ、と途中から中日打線に同情したほどです。
何だかんだ言いながらもここまで首位の阪神ですが、こんな、まったく手も足も出ない、と思わせる投球をした先発はいなかった。
青柳は常に安定してたけど、そういうタイプじゃないし、秋山はこないだの広島戦は素晴らしい投球だったとはいえ、投球スタイルの違いもあって「牛耳る」って感じじゃなかったからね。

それだけとっても髙橋遥人のポテンシャルの高さが相当なものだってのがわかるのですが、アタシは2018年の時点で「投げてる球だけなら山本由伸よりも髙橋遥人の方が上だし、魅力的なのも髙橋遥人の方」と書いたくらいですから。
だから、こんなピッチングをしたからって特段驚きはないのですが、しかしこれが続かないっつーか、結局は怪我をしてしまうのが問題なわけでね。
ま、肩周りの筋肉の問題らしいので、なかなか改善は難しいと思うけど、もし克服出来たら余裕で代表クラスになれると思ってますから。

髙橋遥人は「おとなしい、ネガティブ」というのがチームメイトの髙橋遥人評だけど、一方アタシは独特のふてぶてしさも感じているのです。
もちろん岩崎とはタイプが違うけど、それでも何か、岩崎と近いものがあるように思う。実際岩崎と髙橋遥人は静岡県出身の先輩後輩ということで仲が良いというか岩崎が髙橋遥人を可愛がってるみたいだし。
そういや岩崎も「一年持たない」と言われた投手で、いや今もやっぱり離脱してしまったりしてるんだけど、だからこそ、髙橋遥人には岩崎を徹底的に見習ってほしい。というか岩崎だけを真似してたら大丈夫ですよ。

しかし、なぁ。やっぱり髙橋遥人が亜細亜大出身ってのが信じられんわ。あれで4年間ちゃんとやれたってのが。
結局は、アタシの見立て通り、どこかとんでもなく図太いところがあるんだろうなぁ。

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