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私の光る君へ8

 第8回「招かれざる客」は、素敵な道長様(私の最近の気分、むろん柄本佑くんの演技力に負う処は大きい)のアップで始まり、苦悶の表情の道長様のこちらもアップで終わりましたね。その目前に組み敷かれた、イケメン直秀さんはどうなるのか、きっと皆さん心配ですよね。
 次回の「遠い国」は誰にとっての遠い国なのか?次回もシリアスなのは間違いなさそうです。
 さて今回は、タイトルの「招かれざる客」はやはり道兼さんで、なかなかの活躍(たぶん暗躍‼)ぶりでした。
 受験生の皆さんは(観ていないでしょうが)、まず東三条殿兼家の子供たち、同母兄弟三人プラスもう一人をおさえましょう。
 YouTubeなどで、驚嘆の博識をご披露なさっている、ご同好の女史の皆さんの中には、緊張なさっているのか、三人の名前が交錯している(ように聞こえる?)お話もあります。私も推敲中に赤面ってこともあるので、推敲できる文章での発表は、少しは安心です。
 国文科卒の嗜みとして、大事に持ってたはずの「国語便覧」がみつからないので、(時々寄付してる)Wi・・・・・さんにお世話になってます。生没年を記載しておくと、中盤以降の骨肉の争いの時、年齢差が少なくて、叔父と甥とは言っても、子供と大人の喧嘩ではないんだとわかりやすいです。(平安貴族はかなり早婚なので、出産時期が長い。)
 ちなみに、兼家が倒れる前の諍いの相手、義懐(演・高橋光臣、花山天皇外叔父)も、兼家の甥です。左大臣のいう処の右大臣のガツガツはドラマ開始以前にあったわけです。
 
 では、兼家の息子たち。
 長男・道隆(演・井浦新)。953年生~995年没。枕草子のヒロインとも言える、定子皇后(977~1001、演・高畑充希)と、私の(歴史的)推しメン藤原隆家(979~1044、演・竜星涼)の父君です。二人の上に、大河の中盤、道長と骨肉の争いを展開するだろう、後継ぎ・伊周(974~1010、演・三浦翔平)がいます。今後この一家が、桔梗=清少納言と、どう関わることになるか、ドラマの展開が楽しみです。
 次男に、道綱(演・上地雄輔)。955年生~1020没。蜻蛉日記の作者・右大将道綱の母(昔からこの呼び方引っ掛かりましたよね~公園デビューじゃあるまいし)の子です(笑)。兼家はこの女史を長く気遣ったらしく、道長も晩年になってもこの兄をそれなりに遇しています。花山天皇の退位で、ひと働き(暗躍)あるはずなので、上地くんの演技も気になります。
 三男・道兼(演・玉置玲央)。961年生~995年没。第8回「招かれざる客」のほぼ主役でしたね。体に父・兼家に打擲された(という)痕まで作って、まひろの父為時の同情を誘い、警戒していたはずの花山天皇への接近に成功します。ああ、これで「花山天皇の退位」に粗筋が通りました。この為時の働き掛け、この人もグルなのか?!為時宅を訪問し、まひろの琵琶を聴く場面など、いかにも良家の公達ぶりで、兼家に悪用されて可哀そうにと、同情しちゃいそうになりました。
 が、病臥のはずの兼家・段田さんの目だけの演技をお見逃しなく‼息子娘孫(畏れ多くも東宮)交代の声掛け看護の時、道兼打擲の場があったか⁈と、私はわざわざ見直し再生してしまいました。ユースケ清明もとっても怪しいです!
 四男さんはどうも記録がはっきりしません。
 五男・道長(演・柄本佑)。966年生〜1028年没。ドラマでは、今のところ、ちょっと勘がいいけれど、何心なく、清らに鷹揚に、武に長けておはします〜~大鏡などでは「花山天皇の退位」に、道長は関わってないように書かれていますが、ドラマでは、一族の闇に向かって彼はどう働くのか。
 柄本佑という、比較的イケメンを演じつつ、演技の深みを希求しているだろう、ナカナカの家系の出自を持つ役者に、この役が配されたことは慶賀の至りではあります。私は、彼がこれから道長をどこまで深めるか、大変な楽しみになりました。
 
 源氏物語も、枕草子も、蜻蛉日記も、その周囲の仮名文学の多くが、彼・道長の何らかの意志と権力と度量によって保護され、流布され、千年のちまでも伝えられた。
 長くそのように考えてきた私は、その点において大変尊敬しています。ドラマが始まってみると、奥様倫子さんの力もあったのかな〜と、源氏物語に相似した左大臣家の様子、お雛様のように内面は見せずに趣深い、黒木・倫子姫を観て考え始めました。お勉強は嫌い、と言いながら、なかなかの人格を感じさせる演技と演出ですよね~
 今回も、キラキラ輝く台詞がたくさんありました。 
 まひろは、「あの人への想いは絶ち切れた」と・・ウ~ン、道兼への怨念は絶ち切れたみたいだけど・・道長の方はどうかな?
 エモンと倫子に呼ばれている、赤染衛門(演・凰稀かなめ)は、「人妻であっても心は自由」(♪魅せられて〜おんなはうみ〜♪みたい)と、打毬で見かけた直秀に好感度高いです。エモン先生は賢母だったらしいが、恋多き人でもあったらしい。
 直秀は、ちゃっかり打毬の「反省会」に参加してます。道長が呼んだのかな?屋敷の中を見て回っている!あ~危ないナァ~
 散楽チームに遊びに来たまひろには、「都は鳥かご」と言い、海があり、異国さえ見える筑紫の話をする直秀さん、付いて行こうかなァと思わせる魅力があるので、来週がやはり心配です。


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