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「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード[後編]

前編はこちらから
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「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード[前編]
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【そして今ー】

そして数十年後の今。
私は誰の顔色も伺うことない自分を手に入れていた。

例え誰かの機嫌が悪くなっても、
自分が非常識なことをしたわけではないと信じて、上手く考え方を切り替えられるようなっている。

人の顔色を伺うことがなくなってから
「素の私」がものすごい勢いで這い出てきているような感覚を味わう。

イメージは正に「脱皮」だ。
では、なぜ脱皮出来たのか?

実は社会不適合者となってから、私は精神障害と認定され様々な福祉サービスを受けるようになった。

母親の元を離れて20年以上、何を試しても治る気配を見せない精神疾患と戦っていたある年、1人の訪問看護師さんに巡り会う。

その看護師さんとは、訪問看護ステーション凛の野上所長だ。

野上さんに訪問してもらうようになった約3年もの間、それはあらゆる指導を受けた。

野上さんは指導内容が私の身になるまで、何度反抗しても根気よく繰り返し繰り返し指導し続けてくれた。
そのおかげで今の楽な自分がいる。


【4つのポイント】

人の顔色をつい伺ってしまう癖から抜け出せるポイントは、野上さんのご指導と自身で編み出したものを合わせて計4つ。

まずは看護師野上さんの様々な指導内容から
「人の顔色を常に伺う」ことから卒業出来ただろう部分を自分なりに2つにまとめてみた。


[ポイント1]感情を認める 


・人の顔色を伺う自分を否定せず「仕方ないじゃないそういう環境だったんだもん」と開き直る

・「人に嫌われることを怖がっている」自身の感情を、素直に「怖いよねー」と認めてあげる

・「人間だもの、怖がっていいんだよ」と自身に発生する気持ちを許してあげる

[ポイント2]「心の自由」を考える


・自身にもある「人を苦手とする・嫌いとする」という気持ちの自然発生は、当然相手にもある。

相手の苦手な対象が、たまたま自分であったからと言って大きな問題ではないと考える


・「自分は誰かに苦手意識を持つが、自分が誰かに嫌われるのは嫌だ」というエゴは人間らしく、心の中では思っても全く問題ない。

しかし「顔色を伺う」という出し方は、相手の気持ちの自由をコントロールしようとする行為に等しいと考える

以上、この2つで重要なのは、決してポイント2からやってはいけないということだ。

自分の感情を認めないまま相手の自由を考えていては脱皮はできない。
ポイント1を踏まえることが大切である。

さらに、自分の経験から編み出した人の顔色を伺う必要がなくなる考え方を2つにまとめてみた。


[ポイント3]現実を認識する


・100万人200万人に愛される芸能人でさえ、反撃をされて炎上することがある。

つまり、自分はもちろん誰でも例外なく、日本中の人に1人残らず好かれることはまず不可能であると認識する


・顔色を伺われた人は、ビクビクしている相手を快く想うことはまずない。相手が悪ければつけ込まれて利用されると認識する

[ポイント4]お得感を意識する


1人の顔色を伺い好かれたとしても別の人には嫌われるのが人間の現実。

であれば、

「どうせ誰かに嫌われるなら、素の言動をする自分を好いてくれる人を大切にした方が楽」

と、お得感を意識する

以上の4つのポイントを

◇人の言動に不安を感じたとき
◇後から人の顔色を伺っていたと気づいたとき

に意識することを続けたことで
「無意識に人の顔色を伺う。時に媚びてしまう」という癖をなくすことに成功した。
要した時間は約1年。

一見長いように思うが、6歳のときから30年以上も習慣づいていた癖が1年程で抜けたのだから、私の中では快挙としている。


【人に怯えない人生】

この「無意識に人の顔色を伺う。時に媚びてしまう」癖をなくすという成功により

◇「自分が嫌いで自身を殺したくなる」ことがなくなった

◇素の自分でいることによりNOはNOと言えるようになった

◇楽で良好な人間関係を構築できるようになり、仕事もプライベートも上手く運べるようになった

というメリットを得ることができた。

人から見れば「人の顔色を伺う」なんて小さな癖かもしれないが、自分にとって大きな癖ならば人生が変わってくる。

何故なら、その人のあり方により選べる「人生路の数」が変わってくるからだ。

現に今の私は「人の顔色を無意識に伺う」ことがない。
これだけのことで心が解放され、色々な選択肢と可能性が見えてきている。

だからこそ

◆「人の顔色を伺ってしまう・媚びてしまう自分」が嫌い

◆人に嫌われるのが怖い・怖くてたまらない

と「楽な自分でいられない皆様」にも、この4つのポイントを実践して欲しい。

実践の仕方としては

・携帯の壁紙にしたり
・よく見る手帳にふせんで貼ったり

など、4つのポイントを常に目にする工夫し
人を気にしている自身に気付いたら速攻読むのが有効である。

「人を気にしてしまうがあまり現在苦しんでいる皆様」が、

私のように「人に怯えない人生」に向かって歩けることを心より願っている。

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以上

『「人の顔色を伺ってしまう自分」を殺したくなってしまったエピソード』

ー 了 ー

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■人生再活コーチ・かがみやえこ
特定非営利活動法人 環健ネットワーク

■訪問看護師・野上氏
訪問看護ステーション凛

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