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能町みね子「相撲部」11月場所総括

NHK「ニュース・シブ5時」で、大相撲の場所前と場所後に、能町みね子の「相撲部」が放送される。場所前は場所予想、場所後は場所総括である。11月場所の総括でスポットライトを当てたのは、幕尻で大活躍した志摩ノ海と、前頭筆頭で善戦した若隆景。優勝を争った貴景勝と照ノ富士ではないところが、能町みね子さんらしい。
https://www.nhk.jp/p/shibu5/ts/X5J7MZMGGY/
先ずは志摩ノ海航洋。11月場所では13日目まで貴景勝と並ぶ単独トップの1敗。貴景勝と照ノ富士に連敗して、今年3回目の幕尻優勝はならなかったが、取り組みそのものは大健闘だった。志摩ノ海は四股名の通り、三重県志摩市の出身。化粧廻しは伊勢海老の図柄。木瀬部屋に所属する31歳。2012年5月場所で初土俵以来、順調に出世を遂げていた。しかし十両目前の西幕下4枚目の2013年3月場所の千代丸戦で左膝に大ケガを負って序ノ口まで陥落。8場所ぶりに復帰して、序ノ口、序二段と連続優勝して、2016年7月場所で念願の関取となった。その後も幕下に逆戻りしたが、2019年5月場所で令和初の新入幕力士となって敢闘賞を受賞。11月場所では低く頭をつける相撲で、2度目の敢闘賞を受賞。この日はリモート出演で、緊張からか最初は表情が固かったが、笑うと人懐っこい笑顔が可愛い。甘い物好きでも有名で、新入幕の際、部屋の近所にソフトクリームを食べに行くシーンが紹介されていた。
 続いて若隆景渥。荒汐部屋の25歳。若隆景が特徴的なのは、何と言っても出身。福島市のちゃんこ料理店「若葉山」が実家。祖父が小結・若葉山、ちゃんこ店を経営する父は幕下・若信夫。長兄が幕下の若隆元、次男が十両の若元春の「大波三兄弟」。本名の大波家からの命名だが「毛利三兄弟」の結束と切磋琢磨を願ってのネーミングであるが、講談の「白浪五人男」みたいな粋なトリオ命名である。若隆景は2017年春場所に三段目付け出しデビュー。2018年5月場所で十両昇進、2019年11月場所で入幕と、体重125kgの小兵力士にも関わらず、順調なスピード出世。右四つに組み止めての鋭い出足という、ケレン味のない正攻法の攻めで、体格の差などものともしない。11月場所は家賃の高い西前頭筆頭だったが、後半の5連勝で、7勝8敗の負け越し一点と大健闘。能町みね子さんが若隆景を取り上げた時に『あゝ、やっぱりな』と思った。前回の翔猿に続くイケメン力士。しかもソップ型の筋肉質。この手の力士が能町みね子さんのタイプなのかと思った次第。一度、野毛の寿司屋で偶然に一緒になったことがあった。付け人とご一緒だったようで、声をかけたかったが、若隆景もプライベートの時間だったので我慢。その時に関取とは思えない小柄な体格だった。まだ若いので、目前となった三役を目指して頑張って欲しい。※【訂正】すいません、寿司屋にいたのは次男の若元春でした。

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