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イザヤ書40章31節「しかし主を待ち望む者は新たなる力を得る」

尾久キリスト教会の広瀬邦彦先生の元旦説教。題材はイザヤ書40章27〜31節。この部分の中心聖句は31節「しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、鷲のように翼をはって、のぼることができる。走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない」。
 アメリカ🇺🇸のある女性宣教師は、上記の日本語訳を読んで、とても感心した。なぜなら「待ち望む」という表現は、英語にはないから。「鷲は上昇気流に乗る」雰囲気もよく表している。英語なら「Wait for the lord」となって、単にただ待っている表現にしかならないからだ。
 イザヤ書は紀元前8世紀に著された。この頃のイスラエル🇮🇱は、アッシリアやバビロンの侵略の脅威にさらされていた。事実、北イスラエルは滅亡。そしてユダ(南イスラエル)は陥落して、多くの人がバビロン捕囚となった。しかしイザヤ書とエレミア書は、イスラエルの回復の預言であった。
 心理学者のビクトル・フランクは著書「夜と霧」でナチス強制収容所について述べている。それによると収容所で生き延びた人は、身体の大きい人や丈夫な人ではなかった。生き残った人は、自分を待ってくれる家族や仕事があると思っていた。自分の未来を信じた人、希望を失わなかった人が生き残ったのである。


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