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筑前町立「太刀洗平和記念館」企画展「異端の翼・震電」

「ゴジラ-1.0」に登場した戦闘機「震電」。B29を振り切れる零戦の後継機として、第二次世界大戦末期に九州で開発されていた。終戦の時期では、試験飛行の段階で実戦配備寸前だったそうだ。映画では後半の重要なモチーフとなる。従来型戦闘機ではエンジン、プロペラ、武装の配置が機体の前方に集中しており、操縦席後部から尾翼にかけての部位が無駄なスペースとなっていた。これに対して、武装を前方、エンジン及びプロペラを後方に配置することで機体容積を有効に活用でき、前翼自体も揚力を発生させた。主翼をコンパクトにすることで、全体的に機体をより小型にできた。これによって、機体が受ける空気抵抗も減少し、従来型戦闘機を大幅に超える時速750kmが可能となっていた(零戦は565km、B29は576km)。
 いつも油山観音慰霊祭(西部軍B29米軍捕虜処刑事件)でお世話になっている深尾裕之氏から「震電」の写真を持っているとのお便りがあった。この写真の撮影者は「ジョー・オダネル」。長崎原爆の被爆地で撮影した「焼き場に立つ少年」で有名な従軍カメラマン。オダネルが撮影した「震電」の写真と「震電」の模型は、11月3日から福岡県朝倉郡の筑前町立「太刀洗平和記念館」で始まった「異端の翼・震電」の企画展で見ることが出来ます(写真提供は深尾裕之氏)。横の会場では、ゴジラの企画展をやっているというおまけつき。
https://www.sankei.com/article/20220805-YZPW5B3VCRIOXDXW6VBTNPGYFQ/


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