見出し画像

天才現る‼️5次元キーボード✖️エレクトーン✖️AR(拡張現実)楽器=藪井佑介🎹

知人に声をかけて頂いて、藪井佑介さんのコンサートを中目黒GTプラザホールで聴く。白黒鍵盤がない真っ黒なボードの5次元キーボードによるエレクトーンとAR(拡張現実)楽器による演奏。岡山県出身のアーティストで36歳とまだ若くて前途洋々。そもそも前日の大河ドラマ音楽レポートのように、エレクトーンはオーケストレーションさえ表現できる非常に表情豊かな楽器である。それに加えて5次元キーボードは、単に押すだけでなく、長押しして音の長短をつけてみたり、手を横に滑らせて音を揺らがせてみせたり、膝で押したり様々な動作で、ありとあらゆる音を醸し出す。スイッチを入れ切れするシンセサイザーとは違って、楽器的に手・脚・指の動きで出す音を創出できる。映画「ラ・ラ・ランド」でさりげなく登場していて注目を集めたニューフェイスの楽器。そしてAR(拡張現実)楽器は、手の合図だけで風や花火や波の音などを自然さながらに表現できる。従って5次元キーボードによるエレクトーンとAR(拡張現実)楽器が組み合わさった演奏は聴く者に『アッ!』と思わせる衝撃的な深みとリアリティを与える。

 聴いてみると実に多芸で勇壮な演奏。チェロの音も出せば、琴の調べも奏でることができる。自分が好む大河ドラマテーマ曲や映画音楽などに相通じる世界である。例えば千住明、加古隆、吉俣良、川井憲次、佐藤直紀、久石譲各先生のような音響世界。それを5次元キーボードによるエレクトーンとAR(拡張現実)楽器によって演奏する。そもそもエレクトーンって意外なくらい表現力の豊かな楽器。岡山県出身なので、郷里では岡山城のイベントで、城を建てた戦国大名の宇喜多秀家の一生をテーマに曲作りして賞をもらったこともある。本人には作曲の才もあるし、編曲も見事。オリジナル曲もあれば、有名楽曲のアレンジも弾ける。これだけの演奏はメロディラインを弾くだけでは得られない。まるでボレロの作曲家にして、ムソルグスキーのピアノ組曲「展覧会の絵」をオーケストラに編曲したラベルを目の前にした気持ちまでした。演奏シーンのYouTubeはこちら↓

https://www.youtube.com/c/YusukeYabui


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?