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11月11日「人生最高レストラン」ゲストは宇梶剛士さん

 11月11日に放送された「人生最高レストラン」のゲストは宇梶剛士さん。その日に挙げられていた美味しかったお店は庶民派のお店ばかり。中でもお世話になった立川「柴さん」(閉店→西国立の焼鳥「栗太郎」が引き継ぎ)での、大将・女将(故人)との思い出話は落涙ものだった。家を飛び出して、お金のない宇梶剛士さんに、ご飯を奢ってくれたり、小遣いを渡してくれたりした。暴走族で喧嘩に明け暮れてグレていた少年院あがりの時に「俳優になりたい」と言った。すると大将から「10年やったら一人前」と言われた。実際に役者生活が10年経ったら、近所の公民館で50人ほどを集めて祝ってくれた。その時に大将は、寿司50人前を握って、それ以外にもご馳走を、大盤振る舞いで用意してくれた。この話には更にエピソードもあって、ご本人も涙する味わい深い内容だった。
https://www.tbs.co.jp/saikourestaurant/archive/202311111/


 宇梶剛士さんには、一度だけお会いしたことがある。それは中島らも氏を没後10年で偲ぶ会の集まりで、大阪でのこと。当時の職場であった復刊ドットコムで、中島らも氏の処女作である「全ての聖夜の鎖」を2014年に復刊したことから、われわれも京橋の会場に呼ばれていた。宇梶剛士さんも、その場にいらした。立派な体格で、声もシブくて、カッコよかった。その頃に、宇梶剛士さんはNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に出演されていた。その番組で、羽柴秀吉に「備中高松水攻め」されて、切腹する城主・清水宗治を演じられていた。本能寺の変の後の「備中大返し」の発端である。たまたま会場でそばにいらして「あの時の切腹シーンはカッコよかったです」と話しかけた。何の面識もない私に、とても気さくに応じて下さった。その後にSNSで友だちにもなって下さって、私の誕生日にはお祝いメッセージも下さって嬉しかった。それ以来ずっと俳優としての活躍を見守ってきた。有名になる実力者は、腰も低いものである。
https://www.amazon.co.jp/dp/4835451066/


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