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唐橋ユミ「会話は共感力が9割」

唐橋ユミ「会話は共感力が9割」(徳間書店)。毎週日曜日に観ている「サンデーモーニング」。そのスポーツコーナーで、司会を務めているメガネ美人の唐橋ユミさん。口が悪くて頑固で、直ぐに機嫌が悪くなるゲストの張本勲氏をなだめるのは、彼女の大切な役割(唐橋ユミさんは『張さんはとても優しい人』との弁)。彼女がいるから、場が華やぎ、和む。
 昨日は八重洲ブックセンター本店で、新著発表の記者発表会。電子書籍を担当したので出席。またこの日は歌手として、NHK「イチ押し歌のパラダイス」のエンディングテーマ曲「失くさないで、忘れないで」(作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:船山基紀 )の世界配信の発表でもあった。著者本人の誕生日でもあり、編集部からの誕生日ケーキも披露で和気藹々。個人的にもファンだったので、開演前に花束を直接贈呈。会見後に改めて本人から御礼を言われて感激。白いワンピースに身を包んだ姿は、華奢で清楚な天使が舞い降りたようだった。
 6年前の前著「わたしの空気のつくりかた 出すぎず、引きすぎず、 現場を輝かせる仕事術」(徳間書店)を出した後の、読者からの相談。
「初対面の方と上手に話をしたいのですが......」
「会話が盛り上がらず途切れてしまいます」
「相手の話を引き出したいのに、何を質問していいのかわかりません」
「人前で上手に話ができるコツはありませんか」
「目上の人や憧れの人の前だと、緊張して話が続きません」
「年配の方との会話がかみ合いません」
「職場の苦手な人と会話するのが億劫です」
いずれもわかるような気がする日常のコミュニケーションにおける悩み。本書で強調されている「共感力」とは、他人の気持ちに寄り添い、相手を理解しようとする力。
 その一つが、相手の話に耳を傾けること。その際に大事なことは「心・技・体」ならぬ「心・疑・態」。
①あなたに関心がありますの「心」
②小さな疑問をおろそかにしない「疑」
③先入観にとらわれない態勢の「態」
 そして「共感」で二番目に大切なのは「聞く」ことにおいて、必要以上に感情移入してしまい、相手に自分の心の波長まで合わせる「同調」に陥らないこと。あくまで、相手の気持ちを想像して、自分の距離感で寄り添うこと。「ほかの人と協調はするが、むやみに同調はしない」。論語で言えば「和して同ぜず」。
 この他にも、会話やコミュニケーションが円滑に行くエピソードやノウハウがギッシリ詰まっている。造り酒屋のお嬢さまではあるが、キャスターとしての人生は決して順風満帆ではなかった。よく勉強して、よく努力されている。この本を読んでいて、会話の術を学べるだけでなく、ストレス回避法や気分転換のコツを聞いて心も軽くなってゆく。
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