「山口泰子氏を偲ぶ会」が中野「モノ・モノ」で開催された。山口泰子氏は、工業デザイナーである秋岡芳夫氏の唱えた「消費者をやめて愛用者になろう」道を継承した。大量生産・大量消費の生活スタイルを否定。むやみに物を捨てない、丁寧に作られた物を長く使うことのすすめ。山口泰子氏とは、前職場で秋岡芳夫「割りばしから車（カー）まで」（品切）、「竹とんぼからの発想」（在庫僅少）を復刊した際に知己を得た。まことに気っ風のいい方で、彼女を慕って、多くの人が集った。私もそのうちの1人である。享年80歳。またも惜しい方を亡くした。
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ここ「モノ・モノ」は漆器や織物など、秋岡芳夫思想を体現した道具を揃えた中野駅そばのお店。木の器や布製のバッグなど、使えば使うほど価値の出そうなラインナップが並ぶ。山口泰子氏が亡くなったら、ここも無くなってしまうのではないかと危惧していた。だが幸いにして菅村大全氏が引き継いでくれた。お店だけでなく、秋岡芳夫先生の著書復刻などにも携わってくれている。復刻時の経緯をいろいろ尋ねられたので、お手伝い出来ることがあれば、力になるとお約束した。2019年
https://monomono.jp