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"Reference 4 Measure"のスピーカー間誤測定の解決

コロナ事情もありリモートワークも増え、サウンド業務でもサウンドチェックをスタジオとネットで結び家で行う頻度も多くなっていると思います。

そんな時に自宅のスタジオ環境のモニタースピーカーのキャリブレーションを行うのも必須になりますので、SonarworksのReference4は無くてはならないソフトウェアなのかなと個人的には思います。

ネットではReference4 Measure(計測用ソフト)の使用にあたってのトラブル解決記事もちらほら見られますが、僕が計測したときのトラブル解決法がなかったので、こちらにて共有します。

(付属される計測用マイクにノイズが乗りすぎるので、スピーカーのゲインを騒音覚悟で上げる、という方法が多く見られていますね)

<使用環境>
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win10 i7-6700 CPU @3.4GHz 
RAM 32.0GB
(システム 64bit)
オーディオI/O Steinberg CI2
スピーカー YAMAHA HS5
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と いうのも、僕が陥ったトラブルは「スピーカー間距離の誤測定」でした。

写真 2020-05-24 14 28 19

上記が僕のモニタ環境です(いろいろと環境自体が悪いかもしれませんがご容赦くださいm(_ _)m)

ツィーター間の実際の距離は72cm。Reference4では音の測定でこの間の距離を自動計測してくれます。

が、実際に計測した結果がこちら。

コメント 2020-05-24 141916

「13cmの距離が検知されたので50cm以上にしてください」

そんなわけないじゃないかと。

ちなみにこのフェーズで50cm以上のスピーカー間隔を検知できないと先へは進めない仕様となっています。

過去の先人たちのトラブル解決記事も参照してゲインを上げてみても効果は変わらず。途方にくれていました。

(この間3日ほど計測用のけたたましいスウィープ音が自宅周辺に漏れていたでしょう。騒音問題待ったなしです、ごめんなさい。)

そうして試行錯誤して見つけ出した解決法が、

「ASIOのバッファサイズを下げる」

でした。

Steinberg製のオーディオI/Oを使っているのでYAMAHA Steinberg USB Driverを必ず通してモニタスピーカーは使用されるのですが、

画像3

このバッファサイズが最初(何故か)1024 Samplesになっていたので、こちらをノイズが走らないギリギリの値の128 Samplesに設定し直しました。

そして再計測すると無事計測完了できました。(すみませんスクショ撮り損じました)
距離も70cmと誤差2cm、さすがだと感心しました。


その際わかりやすい変化があり、計測する際に短い間隔のクリック音が使われるのですが

バッファサイズが1024の時は

テット   テット   テット   テット   テット.....

なのに対し、128のときは

テットテットテットテットテットテットテットテットテット

と、わかりやすいくらい早くなってました。
おそらくバッファサイズが大きすぎるとレイテンシーが大きくなりすぎて計測に干渉してしまうようです。

ちなみに測定する際の音量は、普段使っている音量でも十分計測できていました。

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ということでまとめると、スピーカー間距離の誤測定で先に進めない場合の解決法は

「使っているオーディオI/Oのバッファサイズを下げよう」

でした。

この記事で、けたたましい測定音が無駄に鳴り響き騒音問題を引き起こしてしまう方が居なくなることを切に願います。


おわり。

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