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”ストレス”はすぐには減らない。ならば”心の余白”を増やしていく。【自分なりのストレスマネジメント】

”ストレス”と呼ばれるものは、しばしば私たちの心に大きな負担をかけてきます。また”ストレス”は、私たちが何をしたわけでもなく、なんとなく日々増えていく印象があります。反対に、勝手に減っていくことは少ない印象です。そしてそのストレスは、すぐに私たちの心から居なくならないものです。根本的に解決がしにくい場合が多いのではないでしょうか。

ここでは、以前私がカウンセリングと精神療法を受けていた時に、担当の臨床心理士からアドバイスいただいたことなどを含めてお話します。

※医学的根拠や正確性は保証するものではありませんので、その点はご留意ください。

■”ストレス”はすぐには減らない

ストレスとなり得るエピソードは様々です。
仕事の現場における代表例をピックアップします。

・仕事が忙しく就労時間も増えた
・契約のノルマや責任が増えた
・同僚、上司とそりが合わない
・頑張っているのに賃金が上がらない
などなど...

もちろん、仕事以外にも個々人の生活環境によって、多くのストレスの素(ストレッサー)があります。

・姑と仲が悪い
・嫁が口うるさい
・旦那が家事をしない
・友人と喧嘩した
などなど...

果たしてこれらは、今すぐに「なくなるもの」でしょうか....?

ストレッサーの中の多くは、今すぐそのストレッサーそのものを無くすることは難しいように感じます。先ほどの一例には「自分の中ではなく、外部(他人)の影響が大きいもの」が多いです。
外部(他人)の要素を変えるのは容易ではありません。

なので、そのことを受け入れることにしました。

■”ストレス”と”心の余白”の変化

ストレスを感じた時、また、ストレスが蓄積していった時、私の心の余白はどのように変化するのか?を図示化してみました。
もともと、私の心のキャパシティが100あったとします。はじめはストレスと呼ばれるものは40%ほどを占めているとします。残りの60%が”余白”です。これを正常な状態とします。

ストレスが増加すると、余白の部分は小さくなります。
これにより、心が窮屈になり、「なんか最近、余裕がなくなっているね」の状態に陥ります。

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■減らないストレスを受け入れ、”心の余白”を増やすために私が出会った”呼吸法”

※注意事項※
このパートは、臨床心理士の指導の元で実践しています。あくまで私個人の体験ですので、全ての人におすすめするわけではありません。その点をご留意いただき、読み進めてください。

「マインドフルネス」という言葉をよく耳にすることが増えました。
その手法として、瞑想や呼吸法が紹介されることも多いです。

【マインドフルネス】
自分の気持ちを“今、この瞬間”に意図的に向けて、現実をあるがままに知覚すること、あるいはそうした心の状態を体得するためのトレーニングを指す言葉

私が実践したのは、「マインドフルネス」の中の一つの”Wise Mind呼吸法”でした。

●Wise Mind呼吸法(わいずまいんどこきゅうほう)
・椅子に腰掛け、リラックスした状態で行う。
・目は半目程度開き、1.5m程度先を眺める。
・鼻からゆっくり息を吸い込み、口から深く息を吐き出す。
・その時、「五感+頭の中のイメージ+その時の感情」に意識を向ける
・時間は3分程度
・セッション中に感じた五感、頭の中のイメージ、その時の感情を記録する

私の場合、
(1)ストレスを感じると思考の中に強く意識がとらわれる癖がある。
(2)そこから抜け出せなくなる。
(3)それにより視野が狭くなり、心の余白が小さくなる。
(4)結果、ストレスのことばかりを考え込む。
といった悪循環(思考の反芻)に陥りやすい傾向にありました。

普段あまり意識しない感覚(指先の感覚、手のひらの暖かさ、呼吸している時の周囲の匂いなど)に意識を向けることで、”その癖”を修正して、相対的に心の余白を徐々に増やしていく。といったことに繋がるようです。

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はじめは半信半疑でしたが、ホームワークとして数ヶ月トレーニングをしてみました。その結果、思考の反芻から抜け出すまでの時間は短くなったように感じています。それは心理検査の結果にも出ていました。
(結果が気になる方は連絡をください。)

■このセッションを通じて気が付いたこと

これまで、「いかにしてストレスを減らすか?」に囚われていました。その結果、執拗に他人へ解決や改善を求めたり、「どうしてわかってくれないんだ?」と他罰的になってしまったことも多々あります。また、「なんであの時こんなことをしたのか」と自責することもしばしば。
その結果、人間関係は大いに拗れ、本来は不要なはずのストレスを抱え込み悪循環に...といった経験があります。1度拗れた人間関係を修復するのは容易ではありません。

このセッションを通じて、「受け止める」ではなく「受け入れる」といった思考に徐々に修正できた気がします。減らないものは減らない。という割り切りと言えばいいでしょうか。少なからず、「そのストレスの素が変えられるものなのか、変えられないものなのか」の分別はある程度つくようになった気がします。
また、思考の反芻が始まったと感じたら、意識的に他の感覚に意識を向けることにしています。ここに至るまで容易ではありませんでしたが、このセッションに出会えてよかったと感じています。

トレーニングは必要ですが、意識の向け方次第で「今の苦しみ」から抜け出すことができるかもしれません。

この他にも、いくつかのセッションを実践しています。それについてはまた後日・・・

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