やぎはしさん

特に意味のない日常へのまなざしを書いてます。 個人HP:https://gihashi…

やぎはしさん

特に意味のない日常へのまなざしを書いてます。 個人HP:https://gihashitom.wixsite.com/tomohiro-yagihashi/blog-1/

マガジン

最近の記事

Mamas in factory.

工場にはたくさんのお母さんたちがいる。 僕は彼女たちの振る舞いに力強さを見つけた。 あるお母さんの話。 工場の作業でお菓子の箱を洗浄することになった。 初めてのことだったので丁寧に一つ一つやっていた。 大きな洗浄機にお菓子の箱を入れていると、 「それはこうした方がラクよ。」 「洗い終わった箱を取り出すのはこうするの!」と 元気よくやり方を教えてくれる。 その彼女の手さばきといったら、早いのなんの。 僕が1つの箱を洗い終わるまでに3つくらいは洗ってしまう。 おそらく仕事

    • 分断された技術たち

      いま、クッキー工場で働いている。 毎日せっせと完成する前の、未熟なクッキー達と 向き合って、形を整えてやったり、一つ一つの材料を 確認したりと、まあ率直に言えば超がつくほどの”単純作業”だ。 ところで、大学は経営学部にいたのだけど、 授業に積極的に出なかった俺でも、まあ少なからず 経営学部生らしく、「経営管理」とかそんな言葉は知っている。 テスト勉強で必要だったから覚えた。 その中で工場の管理についての話が あったのを仕事が始まってから思い出した。 そのときは 「

      • 祈り

        僕の母親は毎朝、祈りを捧げる。相手は仏。 別に仏教徒というわけではないけれど、 実家に帰ってくるといつも見る日常的な光景。 それが母の祈りなんだ。 昔、どのくらい昔かは覚えていないけど、 何を祈っているのかを聞いたことがある。 「家族の安全を毎日祈ってるんだよ」と言っていた。 いや、もう仰っていたと言っても良いかもしれない。 母の人柄がこの朝の祈りに滲み出ているようで、 息子として、人として言葉にならない気持ちになる。 まあ、息子としては自分のために手を合わ

        • 最上の一杯を。

          俺は珈琲が大変好きで、よく喫茶店に行く。 旅先でももっぱら散歩と称して喫茶店を巡っているし、行く先々で店の雰囲気を"味わう"のが好きだ。 あげようと思えば素晴らしい店々の名前をあげることもできるが、それは別の機会に譲るとして、俺が一番好きな珈琲は、どうしたって「自分が淹れた」一杯になってしまう。 こう書くとナルシシズムを感じるかもしれないが、それだけではない。 珈琲を飲むだけでなく、"味わう"ということを考えると「飲む」他に以下の行為が含まれると思う。 ・豆を選ぶ ・豆

        Mamas in factory.

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        • ぼやき
          6本
        • walking with troll
          9本

        記事

          日常がグレーに変わるとき。

          先日、東京に行った。 今回は1人の散歩の時間ではなく、人に会いに。 お世話になっている人たちに挨拶しに行ったんだ。 人に会いに、人が多く集まる場所に向かう。 そんなことは随分と久々で今回の東京は特に疲れた。 人に会うことで生まれる疲れっていうのは 結構不思議で「ガツン!」とはこない。 むしろ徐々に身体や感情に染み渡る様に、 数日かけていつの間にか僕の調子を狂わせる。  身体が動かなくなるわけではないけれど  足取りはゆるやかに    意識が決して点にはならなくて

          日常がグレーに変わるとき。

          東京の雨はやまない。

          七ヶ月弱、おそらく日本でも屈指の田舎の島に住んでいた。虫や鷹の声、風の冷たさやたくさんの音に包まれた生活だった。思っていた以上にあの場所に身体が馴染んでいたんだなと、帰ってきて、島のカケラのようなものを感じる。 島ではとにかく人が少なかったので、移動や行動が他人に左右されることはないし、島の雰囲気もあってゆるりと過ごす毎日だった。久々に東京に出てみると、人が多いのはもちろんだが、他人の歩くペースに合わせないと邪魔になってしまうので、自然と、しかし意識的に周りと協調した振る舞

          東京の雨はやまない。

          あああ

          ああああ

          現代アート的展示物 「埃」

          現代アート的展示物 「埃」

          マグニチュード6.0

          今日、新宿のオリンパスギャラリーで開催されていた「Voice of life 死と、生と」という写真展に足を運んだ。たまたまだ。 会場には30点ほどの写真しかなかったので入場当初は2.30分程度で見終わるとおもっていた。 ところがどっこい。食い入るように1時間くらい見ていた自分がいた。途中で足が疲れたし、面倒くさくなったけど、見る義務みたいなのを感じたのだ。 作品は ・フィリピン マニラのストリートチルドレンを一掃しようとする政府の試み ・シリア内戦の傷跡 ・闘病生活を続

          マグニチュード6.0

          4つ子が生まれる予感。

          4つ子が生まれる予感。

          タコなのか、それともカメレオンなのか。 はたまた...

          タコなのか、それともカメレオンなのか。 はたまた...

          モード系モデル

          モード系モデル

          ミニカウンセリング探求会 備忘録

          ・丁寧に言葉を追うと、その人の痕跡が見えてくる ・人の話って結構聞いてないよね。いつの間にか、  人の話はどこかに流れていってしまっていて、  話の筋だけを把握しているにとどまってしまう。  そうした時には僕自身に引くずられて、みたいものだけをみているだろう ・きくことにも二種類あるらしく「音」と「内容」をきく  両方を同時に聞くことは難しい ・相槌を打つだけだろうが、言葉を追うだけでだろうが、  誰かに話を聞いてもらう限り、「聞き手」は「話し手」に  大きく影響してい

          ミニカウンセリング探求会 備忘録