スケッチ「クリーチャーの話_構想03」

前回。というか昨日。のつづき。

前回は、主人公の部屋に怪物が現れたところ。
で、そのつづき。


主人公は一旦、平穏な生活を送る。なにせ怪物は今のところ無害だ。他の人には見えないし、誰かを襲うようなこともない。ときおり、何かを喋ろうとするだけだ。怪物について誰かに相談することもできない。見えない以上、狂人だと思われるのがおちだ。

そのうち慣れて、主人公は犬か猫のような感覚で接するようになる。怪物は何も食べない。テレビを眺めたり、家の中に入ってきた虫を観察したりしている。

で、次の怪物が出てくる。次はもっとダイナミックに登場する。喉を通り、口から吐き出されるのだ。そしてそのときになってようやく、怪物が自分の体から生まれてくることを知るのだ。(一回目は酔っていて気づかなかった、とか?)

次に生まれてきたやつは、また別の形状をしている。挙動も違うし、能力も違う。

主人公は焦るが、どうすることもできない。そのうち、過去のことを思い出す。怪物たちはどこか懐かしい感じがする。まるで昔から知っているような感覚だ。

三体目の怪物は腹を裂いて出てくる。主人公は痛みに苦しむが、血は出ない。怪物が生まれた後は、まるで嘘のように傷が消えている。
怪物たちはどんどん生まれてくる。そしてサイズが大きくなり、気性が激しい個体が出てくるようになる。
主人公は怯える。俺はどうなってしまったんだ。これからどうなってしまうんだ。頭がおかしくなりそうだ。

怪物たちは我が物顔で部屋の中をうろつきまわり、外を歩くやつまでいる。そのうち人間を食べてしまうんじゃなかろうか。


主人公は、とある怪物のあとをつけて外出した。人を襲っているのではないかと心配したからだ。その怪物(以後、「オオグチ」と仮呼称。口が大きい?)は体が大きく、牙の並んだ口があるやつだ。図体に似合わす、蛇のように物陰に隠れることができる。

そして見た。オオグチは、全く見知らぬ別の怪物と戦っていたのだ。奮闘の末、オオグチは敵を倒し、盗み見ていた主人公の元へ帰ってきた。主人公は何が何だか分からないまま、オオグチと一緒に部屋に帰った。


やがて見知らぬ人たちが主人公の部屋を訪ねてくる。全くの他人だ。物々しい雰囲気で、見たこともない道具(武器)を持っていて、そして主人公に襲い掛かってくる。

彼らには怪物が見えている。そう、彼らは狩人。怪物を狩り、秘密裏に人の世を守る正義の味方(?)だ。

だが主人公にはそんなことは分からない。部屋にいた怪物たちが応戦してくれる間に、主人公は部屋から逃げ出す。

別の部隊に追いつかれ、抵抗虚しく捕まってしまう。


目が覚めると地下牢のような場所だ。主人公は捕まってしまったのだ。

彼らはどうやら怪物を生み出す主人公を殺さず、「封印」しようとしているらしい。
主人公は必死に知恵を絞る。そして「自分から生まれた怪物は決して人を襲わない。それどころか、あんたたちの仕事を手伝うことができる」とはったりをかます。オオグチが知らない怪物を狩っていたのを見ていたからだ。
(主人公が自分で行動し、物語が大きく動く最初のターニングポイント

狩人たちの中から賛成の声が上がり、主人公は首輪をつけられ解放される。

主人公は、「自分の体から怪物が生まれてくるという体質を治す」方法を探しつつ、怪物たちを完璧に御し、人々を襲う怪物と戦う訓練を行うようになる。



この話のお楽しみは、怪物との訓練のシーンかな。バトル漫画でいう修行シーンみたいな。

例えば、めちゃくちゃ強い怪物を生み出せるけど、そいつは全然言うことを聞かない。逆に弱い奴は、敵にやられちゃう。じゃあどうすればいい? 主人公は悩む。

生み出す怪物の強さを、ある程度コントロールできるようになるのかな。


まって、というか主人公不死身じゃん。体から怪物が生まれてくるというコンセプトで話を書く以上、これは避けて通れないんだけれども。

不死身なんだから、死ぬ以上の恐怖が迫っていることを書かないと。封印される、というのは、たとえば何もない場所に放置され、未来永劫意識だけが取り残されるような状態か。だとすれば怖いな。五億年ボタン的な恐怖だ。いや未来永劫ボタンか。こわっ。主人公は敵を狩り自分の有用さを示さないと、いつでも封印されてしまう。


主人公の首輪役をヒロインにするか。怪物が憎い、殺してやる! 系のギラギラしたヒロインにして、主人公をいつでも封印してやろうとするんだが、絆が芽生えて、最後はいい感じになる。

主人公は人間嫌いだが、物語が進むうちに成長して、ヒロインとも仲良くなる。……あまいなぁ、掘り下げなきゃ。

敵は?
多分、主人公の力を悪用しようとする集団。狩人組織内部の裏切り者か? 敵は人間がいいな。

物語中の大ピンチは?
狩人の組織が全滅する。強い人がみんなやられて、主人公が戦わなきゃいけなくなる。

絶望の瞬間は?
主人公の体質が治らないことが発覚すること。これだと弱いか? よう相談だな。

エロいクリーチャーも出したいな。エロいことしか考えてないやつ。でも見た目は人間からかけ離れている。主人公ドン引き。
……するとそいつがヒロインのほうがいいか?

ふーむ……。

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