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九州へ行ってきました

9月最初の土曜日に宮崎県都城市でライブのお誘いを頂きました。
コロナの間、ずーっと行くことができずにいたので、本当に久しぶりの訪問です。
1人でお邪魔するのは初めて。
覚えていてくれて、そしてまた呼んで下さってとても嬉しかったです!!

せっかく九州へ行くなら、と、他の県でも会いたい人達に会えるよう計画を立てて、週の後半から空路で九州へ向かいました。
最初は、久留米。
この町は、1人で足を運ぶのももう3度目。
移動もだいぶ慣れてきて、さらに久留米はやぎたこで来ていた当時から歩き回って見知った場所も多いので、ウロウロしてもさほど困ったり迷ったりすることはありません。
西鉄久留米駅前のホテルなのに久留米駅へ行ってしまう、、、というようなこともなく(笑)
無事に到着しました。

普段、神奈川でラーメンを食べることはほとんどないのだけれど、久留米ラーメンだけは特別。
あっさり&「ヤワ」麺の味を堪能しました。
平日なのに時間をやりくりして来てくれた音楽仲間(というより先輩方)と久しぶりの再会!
たっぷり飲み交わし、楽しくも勉強になること盛沢山!!の夜でした。

久しぶりの久留米ラーメン!

この日、再会できたメンバーは皆、10月7日~8日に久留米の水天宮で開催される発心コンサートに携わる人たち。
私もお邪魔する予定です。今度は楽器を持っての再会。
別れの挨拶が「また来月!」なのは嬉しいものです。

時間が経つとみんなそれぞれ、いろんな変化があって、寂しいことも少なくないけれど、一方では新しいバンドが生まれて、そこからまた新しい音が生まれたり、新しい繋がりが始まったりしているんだ、ということを実感できたひとときでした。

さて、翌日は朝からレンタカーを借りてお隣の佐賀県へ。
なんともほどよい雨模様。
楽器を車に置いていても心配いらないくらいの日光量で、本当にラッキー!!
おかげで、これまで何度も車で通過していたはずのエリアを、ゆっくり見て回ることができました。

今回は、佐賀市内を中心に。

まずは筑後川の昇開橋を観に行きました。
もとは鉄道橋だったこの場所、今は遊歩道に生まれ変わっています。
てくてく歩いて、福岡と佐賀の県境で記念撮影。
満々とした筑後川は迫力があって、ガッチリした橋の上を歩いていてもちょっと怖いくらいでした。
間近で見ると本当に広い!!
調べると全長507mもあるのだとか。

大型船が通れるように、でも、人々が列車で川を渡れるように。
これだけ広くて深いところにこんなに大きな橋を架けるなんて・・・!
当時の人達が工夫を凝らし、苦労をしたであろうことが感じられました。

筑後川の昇開橋 

夜はライトアップされるそうですが、それを見るのは次回の楽しみとして、次は佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館へ。

佐賀藩が、将来を見据えて独自に海軍技術に磨きをかけようとしていた、そういう時代に活躍した佐野常民の功績や、のちに彼が博愛社を創設することになった経緯などが分かりやすく表現され、当時のさまざまな記録が展示されていました。

和船ばかりだった日本に洋船を持ちこみ、メンテナンスできるようなドライドックを作ったこと、ドックに入った船の底の銅板の張替えを行ったことなどがCGも駆使して説明されていて、とても面白かったです。
有明海の潮の満ち引きはなんと6mもの高低差があるそうで、それを利用したドックの仕組みや、日本で最初の蒸気船の話など、この頃の技術の進化や発展のスピード、そこからさらに研究・開発していった様子には目を見張るものがありました。
充実した展示は興味深いものばかりで、時間が経つのがあっという間でした。

常民は1823年生まれ。今年で生誕200年だそうです。
フォスターより3歳年上ではあるものの、大体同じくらいの時代に生きた人だということになります。
アメリカでフォスターがミンストレルショウに曲を提供していた頃、日本がどんなことをしていたのか、何を考えていたのか。
そんなことも改めて考えさせられました。

まだ鎖国中だった日本が、異国からの攻撃に備えて奮起した結果として得た技術だった、というのはちょっと複雑な思い。
英知を結集して作ったのが大砲だった、というのはしかし、どこの国の歴史でもあることなのかもしれません。

ドライドックの跡は今も保存されています。
この日はだーれもいなくて、恢恢としていました。
外から見たら、歴史館の屋根は船のカタチをしていました!!

佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館

ところで
私が購読している新聞では今、ちょうど、島義勇を題材にした小説が連載されています。
佐賀藩から、幕府の命で北海道へ渡った人。
市内に立っている銅像に遭遇した時は、「(挿絵と違って)こんな顔だったのか!?」 などと思いつつも、なんだか毎日会っている人に再会したような気分でした(笑)。

そこからもう少しお城の方へ足を延ばし、続いて向かったのは大隈重信の生家が保存されている大隈重信記念館。

この日、生家の2階は公開されていなかったので説明を読んだだけですが、重信が子どもの頃に勉強していた部屋の柱には、
眠くなると、頭をぶつけて(痛くて)目が覚めるような仕掛けがあるのだとか、、、凄い教育ママ!
方法の是非はさておきさ、研究熱心だったことが伝わることを含む、まざまなエピソードが紹介されていて、これまで知らなかったような逸話やそれにまつわる物品の展示もあり興味深かったです。
記念館自体の建築に携わった建築家のエピソードも面白いものでした。
柱の上の方にひっそり「W」の文字が象られていたり。

大隈重信記念館

照明や胸像の意味、外からの光が赤く見えるようになっていることにも、さまざまな意味が込められているとの説明。
展示物そのものだけでなく、その存在自体もいろいろなことを伝えようとしているような建物でした。

それから、佐賀大学の学生さん相手と思われる食堂へ。
安くて美味しい、そしてビックリするほどのボリューム!!!
美味しいおにぎり付きのおうどんセットを食べてから、横目にお城跡を見つつ、沿岸を目指して南下。
東よか干潟を訪れました。

ここは、シチメンソウという植物が群生している、世界でも珍しい場所。
水鳥を始めとする多くの生物の生態を守るためのラムサール条約にも登録されているそうです。

雨の平日、人影もまばらな公園を奥まで歩いて行っても、堤防があるので最初は何も見えません。
階段を上ってみたら、、、

雨の9月、東よか干潟にて

思わず声が出ました。
見渡す限りの干潟。
ずいぶん遠くまで、海とも陸ともつかぬ風景が広がっています。
9月はまだ、シチメンソウが赤くなるには早い季節。
渡り鳥が帰ってくるにも早いので、比較的静か、、、なはずですが、遊歩道まで下りたら、なんとも賑やかな生物の存在感に圧倒されました。

しとしと雨の波紋の間に、実にたくさんのイキモノたちが!!
カニと思われるもの、エビっぽい生物、土の中から何やら顔を出したりひっこめたりしている(ように見える)何かetc etc、、、
そうした生物に詳しいわけでは全くないのですが、とにかくものすごくたくさんの生命に囲まれている感じ。
人がいないから余計にそう感じたのかもしれません。

なんだか貴重な体験でした。

季節によってはこの広大なエリアを埋めつくすかのように渡り鳥が密集するのだとか。
そうだろうなぁ、、、彼らにとっては素晴らしい食糧庫かも。
納得。

のんびりしていたらあっという間に夕方!でした。
九州は関東に比べればずいぶん、夕暮れが遅く日が長いので忘れてしまいそうだけれど、、、
ここから、有明海を離れて伊万里へ。

夜はやなぎさんがとても仲良くしていた、大好きだったお店へ遊びに行きました。
常連の方とも嬉しい再会!!
思わぬ偶然の出会いもあって、貴重な、楽しい夜となりました。

翌日、土曜日はいよいよライブ!!
伊万里から一路、都城を目指しました。
途中までは有明海沿いの道路を。
ある程度南下したところからは高速道路へ。

熊本ではクマモンのぬいぐるみの前で、熊本の不知火(しらぬい)はちみつソフトを食べました。
本当は玉名でもゆっくりしたい場所があったのだけれど、やむを得ず、今回は通過。

不知火みかんとはちみつのソフトクリーム

都城で久しぶりの再会を喜び、賑やかな夜を楽しみました。
お客さん同士もみんな顔見知り。
仲間同士の集まりに私が入れてもらったような雰囲気でお喋りが弾む中、店主の息子さんが神奈川でお店をやっているという話が出ました。
なんともローカルな、私が普段使う駅名が飛び出したのでビックリ!!
「来週、行ってみます!」と約束して別れたのでした。

さて、日曜の朝。残念だけど神奈川へ帰る日です。
数百キロを共にしたクルマに別れを告げて、電車で鹿児島へ向かいました。
都城駅の上に広がる空はすっかり秋!!
特急に乗ること1時間半。
ずっと会いたかったアメリカ文化、フォスターの研究をされている方に、ようやく直接、お目にかかることができました。

都城から鹿児島市内 城山HOTELより一望!

運よくキレイに見えた桜島をバックに、美味しいものを頂きながら、音楽を始めとする文化のこと、政治のことから日常のよもやま話まで、お喋りし続けてあっという間の数時間。
本当に楽しい、幸せなひとときでした。

まだまだ話し足りないような気分だったけれど、再会を約束し、最終便で羽田へ。
夜中過ぎに無事、自宅に到着しました。

迷子になることがめっきり少なくなったので、珍道中トークは減ったけれど、こんな旅の話を直接、お話できる場でもあるのが
百合ヶ丘でのマンスリーライブ。
この日はらんぶりんまっくさんとの共演でした。

ずいぶん長く、あちこちでご一緒しているけれど、そういえば1対1でちゃんと共演するのは初めてのことでした。
旅先の話なども交えつつ、まっくさんの唄うやなぎさんのオリジナル曲を一緒に唄ったり、私の唄う歌にまっくさんがワイゼンボーンやマンドリンで参加してくれたり。
やぎたこのレパートリーでもあった「Old Black Choo Choo」は、この日は和洋折衷バージョンで。

百合ヶ丘2023.09の一枚

大きくて美しい黒猫店長、永吉クンもこの日はライブ中から客席を巡回。
終演後に出てくることはあっても、こんなにずっと客席にいるのは珍しいことだったので、、、思わず後ろ姿を一枚。

久しぶりの再会もあり、嬉しい夜となりました。
足を運んで下さった皆さん、本当にありがとうございました。

9月22-23日は、岩手へ行きます。クルマなので楽器はイロイロ持参します。
盛岡、そして宮古へお邪魔します。

去年に引き続きの盛岡


カントリーズカフェでの初ソロライブ

お近くの方、ぜひぜひ、お誘いあわせの上、お越し頂けたら嬉しいです。

そうそう
都城で教わった息子さんのお店は、美味しい海鮮丼のお店でした。
早速行ってきました!!

海鮮丼!!

ちょっと豪華な夕ご飯。
また利用しようと思っています。
ああ、楽しかった!


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