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未だ来ない遠く〜ミナペルホネン皆川明さん〜

先日、ミナペルホネンのデザイナーである、皆川明さんとお話をさせて頂く機会に恵まれました。

私が愛してやまない、minä perhonenミナ ペルホネン。
https://www.mina-perhonen.jp/

あまりのことに、10日以上、ボーッと夢見心地で、思い出しては味わって…を繰り返しておりました。


Ecru et Pousse  エクリュ・エ・プウス
https://www.ecru-et-pousse.com/shopinfo/
10周年特別企画『熊の本音/未だ来ない遠く』
@早川倉庫

『minä perhonen ミナ ペルホネン デザイナー 皆川 明トークイベント』へ。

対談のお相手は、インスタでもフォローしている、ハイセンスなアンティーク家具ショップ、krank marcelloの藤井 健一郎さん。
https://krank-marcello.com/
今回の素晴らしい会場の設営も、藤井さんが手掛けられています。


会場では、トークショーの他に、このイベント限定のミナペルホネンのファブリックやグッズ、エクリュのお洋服などが並ぶとのことで…。

繁忙期中でスケジュールもわかりませんでしたが、こんなチャンス2度とない!と思い…。
チケットを先にとってしまいました。
(その後、夫さんがその日に合わせ、仕事を休みにしてくれたため、無事、熊本まで出向けることに。)

コロナ禍の中でも、ずっと皆川さんの著書や特集雑誌を読んでいたため、お話がより、すんなりと入ってきました。

最後の質問コーナーでは、何も思い浮かんでいなかったのに、勢いで手をあげてしまい。
(皆川さんに直接質問できるなんて、もう2度とないと思ってしまったのです)

マイクを渡され、真っ白な頭のまま口から出てきた言葉は

『皆川さんはミナペルホネンを、「やめない」と決めて長く続けておられるわけですが、その間、つらいとか諦めたくなったとき、どのように乗り越えてこられましたか?』

でした。

皆川さんはしっかりと頷いたのち、このように返してくださいました。
(以下まとめてざっくりと書いています)

ー 僕は、ミナを始める時、『やめる』というswitchを完全にオフにしたんです。
だからやめるという選択肢がなかった。
先ほど話したパリコレでのアクシデントのように、失敗を失敗と決めるのは自分なんです。だから、失敗も失敗と思わなかった。
次に、何かに活かせるものだと考えた。
30歳まで、ミナの活動と並行して、魚市場で働いていましたが、つらいとか諦めたいと思ったことはなかったです ー

トークライブ後も、会場内でお話しをさせて頂き。
(地元、湘南は大磯のローカル話で笑い合ってくださったり、海苔のことや、歌を歌っていることなどのお話をしたり)

最後に、今日は何かお渡しするのはダメな感じですか?とお伺いすると、

『全然大丈夫ですよ!なんて、僕が言うのもおこがましいですけど(笑)』と。

そして、勇気を出して、yahana 1stアルバムをお渡ししてしまいました。

皆川さんは、マスク越しでも分かるほどの笑顔になって、『今日これが一番嬉しい〜!ありがとうございます!』と言って、受け取ってくださいました。

本当に本当に、謙虚でお優しい方でした。
その事に改めて感動する同時に、今日ほどマスクの存在を煩わしく感じたことはありませんでした。

皆川さんの言葉は、穏やかで優しくて、芯がとても強かった。

本だけでなく、ご本人から直接聞く事でかなり、金言かつ福音となりました。

20年後どうしていたいか、と言う質問については。

ーこう言うとパラドックス的な話になるのだけど、僕がいなくても大丈夫なようにしたいんです。ミナのデザイナーとして、僕はもうバトンゾーンに入っている。次にどうバトンを手渡していくかー

とお話しされていて。
ミナのものづくりや素晴らしいテキスタイルが残っていくという点はもちろん、服やインテリアだけでなく。

皆川さんがやめないと決めて続けてくださったこと、自分と向かい合っていくこと、マインドの持ち方など。
そういったものも含めて、バトンを渡されるように、誰かの心に温かい灯となっておられるのではないでしょうか。

少なくとも、この日わたしの心には、今まで見えなかった部分まで、煌々と照らす明かりが灯されました。

そして今回、この素晴らしいイベントを主催してくださった、Ecru et Pousse エクリュ・エ・プウスのまつむらゆきさん。
https://kurashi-to-oshare.jp/going/63627/

いつも雑誌の中でしか拝見したことがなくて。会場内でお見かけしましたが、写真そのままの、妖精のように可憐な方でした。

エクリュを始める前は、アパレル経験ゼロで、3人のお子さんのお母様でもあったというまつむらゆきさん。
この10年、どんな軌跡があり、このような愛されるお店となったのでしょうか。
そこに想いを馳せるだけでも、勇気を頂くことができます。
そして今回、このような素晴らしい場を作ってくださったことに、心から感謝です。

今年一番のご褒美であり、クリスマスプレゼントでした。

会場内は撮影禁止でしたので、インスタからお借りした写真と、唯一の撮影スポットであった入り口の皆川明さんがこの日のために描いてくださったライオンの絵、そして私が当日購入したものたちを。

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