見出し画像

ランニングフォームはビジネス

マラソンにおいて、いくらランニングフォームをいじっても、タイム短縮の5%くらいしか影響がないという話を聞いて、納得しました。
いま私が、キプチョゲ先生や大迫選手の身体、つまり、もの凄く効率的にエネルギーを生み出せる身体を手に入れたら、サブスリーレベルの私でも、2時間15分くらいで走れる気がします。
だって、3分15秒くらいのスピードを出しても苦しくなくて、30キロ過ぎで足が攣ったりもしません。
ミトコンドリアや筋持久力など、身体のモノが桁違いですので。

マラソンの練習は、効率的にエネルギーを作るシステムを構築することが主。

それなのに、巷では「ランニングフォーム」ばかりです。
本、YouTube、SNS、ランニングコーチ。

それは、わかりやすくてビジネスになるからだと知りました。
だって、「疲れない身体を5年かけて作りましょう!そうしたら早くなります!」という正論は、つまらな過ぎて夢や希望がもてず、やる気になれません。

自分ではカッコよく走っていると思っても、悲惨なほどの、ちょこちょこおじさん走り。
動画を撮って突き出される、妄想とのギャップは、とても悲しいです。

それを、言葉巧みに「ランニングフォームを改善すれば、早くなりますよ」と迫られれば、何とも魅力的です。
何でも、変われることは希望なので、飛びついて侵されて、メタ視点でモノを見にくくなって、お金を取られます(喜んでですが)

結局マラソンでやることは、
①エネルギー効率の良い身体作り(何年も何年もの積み重ね)
②エネルギーを使わない、自分の身体に合った、全身の連動方法を見つける(何年も何年もの積み重ね)

MGCに出る超エリートでも、フォームは人それぞれで、15年以上積み重ねてあの形になっています。

雑誌やYouTubeに出ているフォームと自分を比較するのではなくて、そこから言葉を見つけて阿頼耶識に届け、地道にミトコンドリアを育てたいと思います。

それにしても、この構造は様々なビジネスでも共通していると感じました。
その仕事に対して、「自分がどう効率的にエネルギーを生み出せるか」が重要です。
そこに「言葉」は強力な処方箋になるので、自己啓発本やセミナー、コーチング等で溢れかえっています。

資本主義って、永遠と自己啓発しなきゃいけない、落とし穴だらけの道ですね。