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140km/hまでの軌跡98 「グローブ側の手の動き」

オーバースローの右投手。

投球時、トップからリリース・フォローにかけて体幹の回旋を行う際、

グローブ側も一緒に回ってしまう。

すなわち左肩が固定せず、

トップからリリース時に一緒に回ってしまう。

基本、グラブ側の腕を差し出し、

巻き取った後は左肩はそこの位置で固定、

動かないです。

じゃないと上胴の回転の支点が出来ないですし。


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【グローブの動き】


もちろん支点としての役割を終えれば、

その後回転の流れでグローブが後ろに流れる事もありますし、選手それぞれです。

でもこの右投手は一気に左肩回る。

だからリリースの形で静止させると、

胸が一塁側を向く…

本来なら多少回旋入りますが、

そこまでは向かないはずです。


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そんなわけで身体診てみると、

グローブ側の肩甲骨・胸郭の動きやっぱり良くないです。

肩甲骨の動きもそうなんですけど、

胸郭、肋骨の動きが悪いので肩甲骨の動きも悪いって感じです。

そんなんで肩甲骨や胸郭を調整し、

エクササイズ行ってみると、

肩甲骨や胸郭の動きはスムーズになりました。

が、いまいちシャドーしても若干変わったかな〜ぐらい。

そんなんで、よくよく見ると、

左手首や左手指の動きがめちゃくちゃ悪い。

手の平の中央に向かって、

指伸ばしたまま手を集めてってやっても、

4指が集まらない。

ちゃんと把握できない。


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(自分の手ですが、極端にやるとこれくらいの感じでした)


【きちんと握れるか?】

そこで左手首・手指調整し、シャドー行ってもらうと

「おっー!!」

との声が本人から。

左の胸郭たわむし、その分肩甲骨がより下制するし、

何より左脇が開かず、リリース時に力が集約されている感じ。

本人もわかるみたいで、

「体の幅の中で力が集まっています」

との事。

さらにグローブの動きも、自然と完全接地の時に

グローブの先端が自分の脇あたりを示すようになったんですね。

そして体幹部が良くなったんで、

その分左ケツにも入りやすくなり、

ケツで固定点できるんで、

骨盤の回旋もよりスムーズに。

左手パーのまま投げてみればよくわかると思います。

なんかやりづらいですよね。

反対にタイミングよく握れると、

より違いますよね。

おそらく手首や手指を曲げずらいので、

それで動きの中でスムーズに左肘も曲げづらく、

左胸郭もたわまない(肋骨内旋)から

回して投げる、すなわち左肩で支点を作る動きが出来なかったんでしょうね。



【末端部分の動き・操作】

いやーきちんと握れるって大事なんですね。

こんなにも変化あり、ちょっとビックリしました。

もちろんこれが全員に当てはまるとは限らないですし、

もしかしたらあまり握らない方が、

より良いパフォーマンスを行える選手もいるかもしれません。

ただどうしてもこういう末端部分の動きや操作は、

あまり目がいかないところ。

改めてこの辺の重要さ、感じました。

さあ今日も腰入れようー!

最後までお読みいただきありがとうございます😊



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