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「ナイト・イン・ザ・ウッズ」の感想をできるだけネタバレなしで書く

こんにちは。
以前から、Switch Liteを買ったらまず絶対やりたいと思っていたゲーム「ナイト・イン・ザ・ウッズ」をクリアしたのでその感想を書きます。
まだプレイしていない人でもやってみたいと思える記事にしたかったので、できるだけざっくりとした私の所感にとどめ、ネタバレなしで進めたいと思います。
敏感な方はプレイしてから読んでください。

どんなゲーム?

あらすじなどは公式ページに詳しく書いてあるし、よくある紹介文を始めても意味がないので、もっと「私だったらプレイ前に知りたいかもしれないこと」を書いてみます。

バトルやレベルアップ要素、アクションはなし。
朝起きて町を歩いて人と会話して、遊んで眠る。そういう日々を過ごしていくゲームなので、ゲーム慣れしていないと進行が難しい要素などは基本的にありません。
主な操作は主人公のメイ・ボロウスキちゃんの移動、会話の中での彼女の言葉を選ぶことです。
ストーリーを楽しみたいけどRPGとかはバトルもあるし難しくて苦手…みたいな方にも楽しめると思います。

また、私は時間的にも精神的にもあまりゲームをやってる余裕が無かったのですが、だからこそ逆にこのゲームをやっている最中は「日々そんなに多くのことはしなくていい、焦らなくてもゆっくりで、止まっちゃってもいい」と思えて心が楽になりました。
だからちょっと今余裕が無いなという人にもおすすめ。

町や人が生きている

ここまで読むと「どうぶつの森みたいな感じ?」と思うかもしれませんが、大筋のストーリーはあります。
そして、この大筋のストーリーを含むゲーム全体は、日々をどう過ごすかによって見える側面が変わっていきます。
私も、隅々までくまなくプレイしたつもりが見逃した側面がいっぱいあったみたいです。

こういう、ゲームの流れが変わることがいかにも「プログラム」って感じじゃなくて、町や人が「生きている」からこそだ、というところはこのゲームの大きな魅力だと思います。

例えば、自分が何の気なく普段していたことが誰かの心の支えになっていて、その誰か自身も自分が支えられていたことにほとんど気づいてないけど結果は明らかに良い方向になっている、みたいな。
それも日々の会話から想像したり、後から思い返したりした時にふと気付けるような、些細な生きている変化。

あと聞いた話の受け売りですが、ナイト・イン・ザ・ウッズのような基本横スクロールの作品でここまで急な坂があったり電線の上を歩いたり不法侵入できるダイナミックな町って珍しいらしい。

戸惑い、衝突、リアルな言葉

町や自然のビジュアルやBGMは落ち着いていて、会話の中の言葉ひとつひとつは易しく、時に詩的で美しくもあります。
そんな幻想的で優しい雰囲気もこのゲームの大きな特徴です。
しかし、会話の端々でいつもこちらをギクッと感じさせ、戸惑わせるほどの「リアリティ」があるからこそ、この世界観はちっとも嘘くさくなく愛せるのだと感じます。

主人公のメイちゃんも周りの友達もまだ大人になりきれず、大人と子どもの中間を漂っている状態に見えます。その時期特有の焦りや戸惑いややるせなさを経験したことのある方も多いのではないでしょうか。
また、本人たちにとっても漠然としているその悩みは、誰かに伝えることも難しく、ぐちゃぐちゃな場合がほとんどなように思います。

でも伝えたいなら、わかりたいなら、友達なら、ぐちゃぐちゃはぐちゃぐちゃなまま難しい言い回しなんか使わずにぶつけてもいい。メイちゃんたちの会話の中ではそう思わされる場面がたくさんありました。
痛いほど正直だからこそ人と衝突することも多い彼女ですが、その正直さに救われる人もいるように、周りがどう感じるかをコントロールする必要は無いということを私は教わった気がしました。

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ゲームを進めていく中で、メイちゃんや周りの友達の過去、町の歴史など、いろいろな文脈を垣間見ることができます。
それを思うと、今まさにゲームの中でも現実でも人や町が変わっていく中で、みんながそれぞれ時間の流れに必死にしがみつこうとしたり、変えようとしたり、手放そうとしたり、寂しさを感じたりしながら日々生きているのだと実感します。

20歳前後にやってくる就職や進学、自立や変化のタイミング。
時間の流れに置いていかれることへの焦りや、それまで培ってきた過去や自分の居場所を確認して少し安心できること。ついゲームと自分の経験を重ねながらプレイしていました。

あと、個人的に「プレイヤーが操作する」って感じよりちゃんと意思を持った主人公が好きだし、これまで続いてきてこれからも続いていく人生のワンシーンを切り取って覗き見るような物語が好きなので、そういう意味でもすごく良かったです。

大丈夫かしら、ネタバレになっていないかしら…。
私はもう少し落ち着いたら二周目を始めて、まだ見てないエピソードも見てみたいと思います。


PLAYISMストア:https://playism.com/ja/product/night-in-the-woods

Nintendoストア:https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000018716

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schappe

HYGE Interface Inc. ( https://hyge.co.jp )という会社でユーザーインターフェイス設計をしたり、NPO法人共存の森ネットワーク( https://www.kikigaki.net )の理事としてサステイナブルデザインを考えたりしています。

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