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伊奈川ダム上流本筋大遡行計画①

長野県は木曽の伊奈川。
標高2841mの南駒ヶ岳を水源とし、木曽川へと注ぐ支流である。

この川の上流には伊奈川ダムがあり、南駒ヶ岳や越百山への登山口となって林道が整備されている。
渓流釣りも盛んであり、林道沿いに沢が流れている為、かなり奥地まで人が入っている。

かつては、ダム上流の駐車場まで車で行けたが、現在はダムより2キロ下流にゲートがあり、そこよ待避所へ車を止めて、徒歩でダムまで行かなければならない。

冒頭で南駒ヶ岳を水源と記したが、この川の水源はもう一つある。
それは宝剣岳である。
実は伊奈川はダムから二本の筋にわかれており、南駒ヶ岳や越百山の尾根へ向かうケサ沢と、宝剣岳へ向かう本流筋である。

現在ネットに公開されている情報の殆どが、ケサ沢の情報であり、本流筋の情報は見当たらず、沢登りの記事が見つかる程度で釣りの記録は無い。

その理由として本流筋へ入るためには、一度ケサ沢方面へ林道を進み、山を迂回して本流筋へ行く必要があるからだ。

上が本筋、下がケサ沢

そんなことから、中々釣人が足を伸ばさないであろう本流筋を釣り上がって、記録を残してやろうと、私の冒険心に火がついたのである。

現在は計画の段階だが、今年の夏に入る予定でいる。


昔、東南アジアを旅していた頃。
地図を見ながら目的地を探し、出来るだけ辺境を訪れていた。
ガイドブックには無い安宿に泊まり、酒を飲み、見たこともない景色に包まれながら、何かを探して彷徨う。

東南タイは南の辺境にて。

今は海外旅はしなくなったが、源流は私にとって外国だ。
誰もいない、秩序もルールもない。
当時の野蛮で活気のあるルールの無い東南アジアと同じく、本当に自由になれる場所。

これだから源流はやめられない。

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