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帰ってきたグリッドマン

2018年秋、グリッドマンが帰ってくる。これは一大事だ。

これからアニメが放送されるという今このタイミングで、自分がグリッドマンと出会った経緯や、自分にとってのグリッドマンとはどんな作品なのかなどについて書き残しておかなければならないなと思った。なので書く。

グリッドマンがTV放送されたのは1993年から94年のことだ。

自分がそれを始めてみたのはチビっ子のときで、VHSの時代だ。しかも最初の方の話しかなかった。(確認したところ7話までだった)同じ話を何度も繰り返し見たりしながらも、グリッドマンの戦いは他のいろいろな特撮ヒーローたちと同じく、投げっぱなしのまま終わることなく自分の中に残ることになった。(例えばビーファイターとかだ)

後年になってケーブルテレビでの再放送があったので、そこで改めてきちんと見ることになった。

グリッドマンが、今なお人々から愛されこのようにして新しくアニメとして復活するに至ったのはいろいろな要素のおかげだが、なにより「変身ヒーローがロボを着込んでパワーアップする」という発想はほとんど奇跡の産物だといっていいだろう。

自分はその情報を予め知ることなく見たのだった。

最初に見たときから、おもちゃ箱のフタと丸めた新聞で剣と盾の真似をして遊んだりもしたし、お助けロボが出てくるんだな、程度の認識は持っていた。が、しかしである。サポートメカが1,2,3号と登場し、それらが単独での合体をし、そして・・・?である。

正確に言えば予告で登場したのを見た瞬間なのだけれど、グリッドマンのパワーアップ形態を目の当たりにしたときだ。

それはもうリアルに叫び声を上げたし、拳を天高く突き上げもした。とんでもないことが成し遂げられたのだという興奮と期待はちょっと表現しきれないレベルだった。

初の合体、サンダーグリッドマンの登場、それも主題歌に合わせてだ。久々に確認したがやっぱり最高すぎる。最高なものに最高なものが合わさって超絶最高なものが生み出されており、ちょっと言葉が出ない。

この時点でも最高なのにさらにそれに輪をかけて最高なのが後半に登場するさらなる強化形態、キンググリッドマンだ。

グリッドマンのいいところの一つはアクションがめっちゃキビキビ動くというところで、ゴッツい強化形態になってもアグレッシブな動きが繰り出されるのは本当に感動してしまう。このナリでデカい怪獣を相手取って回し蹴りをキメたりするのだ。

怪獣の方の造形なんかもかなり優れていて、ウルトラマンの定番怪獣なんかとも遜色ないようなクールでユニークな奴らがいたりするのもとても良い点だ。

話の方はどんなかというと、「魔王カーンデジファーによって送り込まれた電子の怪獣がコンピューターワールドをめちゃくちゃにし、そのせいでいろんな機械とかが暴走して主人公たちのご近所さんたちが酷い目に遭う」というのが定番のパターンだ。

まーアレなところを言い出すとアレなのだけれど、「スケールは小さい割に深刻度はかなりヤバい」というあの独特の切迫感はなかなかのものだったと思う。あとたまに本当に世界的にヤバいことになったりする。

グリッドマンは一人だけでは戦えないし、ピンチを克服できるのは仲間の助けがあってのもの。そういうのはベタでよくある関係性ではありますがやっぱいいものですよね。そしてそれを、少年少女ら自らがデザインとプログラムをした新兵器、という形で投入してくるのはなかなか良くできていたんだなあと思います。

グリッドマンの完結をこの目で見届けるのに、なんだかんだと10年以上の時間の経過があったので、最終回はもうそれは感慨深いものががありましたね。

投げっぱなしになって、アレってどうなったんだっけかって気になるような作品ってまあまああるじゃないですか。(今思い出したが「サムライ・ジャック」とかだ。新シリーズが出たとか聞いたが果たして?)

そういうのがきちんと終わりを迎えたというのはなかなかに大きな出来事で、グリッドマンはそのようにして深く印象に残る作品になったのでした。

そ し て で す よ。

「日本アニメーター見本市」にてグリッドマンがリバイバルするということが分かったときはめっちゃ嬉しかったですね。グリッドマン名場面集としてなかなかの見応えで、これはいいぞ!と思いました。(絵的にあんまり好みじゃないという点はあるにはあるにはありましたが)

そして更に更に、まとまった分量の新作アニメーションとして完全な形で復活を遂げる、これは本当に嬉しいことで、めちゃくちゃに楽しみなんですよね。2018年秋アニメの期待作として色んな人が楽しみにしているのを見ると、本当に本当にワクワクしますし、本編も素晴らしいものであって欲しいなという期待は高まるばかりです。

グリッドマンの新しいデザインなんかはもう、完全に今の時代に適合したものに洗練されていてこの時点でもう100点満点なんですよね。あーもう楽しみ過ぎる。

グリッドマンの新作アニメはたいていの配信サイトで公開されるっぽいので色んな人に見て欲しいですしさらにはワイワイ盛り上がったりできたら最高ですし、感想なんかもウォッチしていきたいですね。

以上です。

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