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【購入TIPS】据え付け練習用の一素子ミラーと三脚を購入する時気をつけること

未経験で土地家屋調査士業界に参入する場合、TSや一素子ミラーの三脚据え付けができると有利です。
補助者としてどこかで修行するとしても、据え付け練習をしておいて損はありません。
しかし、道具を購入しようにも、初心者だとどう選んでいいかわからないと思います。
このノートでは、据え付け練習に最低限必要な道具の選び方、できるだけ安く購入する方法を解説します。

ここで紹介するものはあくまで練習用の購入を題材としており、実務使用を薦めるものではありません。
また、器具の各部名称については正式なものではないかもしれません。
なお、道具の値段は2023年6月時点のものになります。

①必要な道具の種類

据え付け練習に最低限必要な道具は、
◯整準台(一素子ミラーの下部分)
◯三脚
の2つです。
その他、地面に据え付け点をマークするために、ペン式の修正液等(地面がアスファルト)や木ネジ(地面が土)などがあるとよいです。

こんなふうに、地面にポツンと点を打って、据付の基準とします。

一素子ミラー部分は、据え付けには関係ないのでなくても大丈夫です。
ここが結構高いので…。
将来実務で使うとしても、後でミラー部分のみ別途購入できます。

② 整準台の選び方

整準台は、どのタイプを選んでも据え付け自体は可能ですが、
◯着脱式整準台
で、
◯求心望遠鏡がアダプタ側についているもの
を選ぶとよいです。

整準台には、「着脱式」のものと、「シフト式」のものがあります。
どちらでも練習はできるのですが、実務でスタンダードなのは着脱式です。
後述する三脚のネジ径との相性もあるので、着脱式整準台を選ぶ事をおすすめします。

一素子ミラーを取り付けるアダプタ部分と整準台基盤部分を着脱できます。

次に、三脚下を覗き込んで求心を合わせる「求心望遠鏡」というパーツの位置についてです。
これが整準台の基盤についているものと、アダプタについているものがあります。
どちらでも求心はできますが、望遠鏡がアダプタについているものの方が実務での取り扱いが多いですので、そちらが良いと思います。

望遠鏡がアダプタのここについているものを選んでください。

ものによっては、整準台基盤の、この赤い丸の部分に望遠鏡がついているタイプがあります。
写真左側のアダプタを固定するネジと見た目が混同しやすいので注意が必要です。

③三脚の選び方

三脚は、用途に応じていろいろな種類があります。
注意するのは三脚の頭部分の構造です。
選ぶのは、
◯頭が平面
で、
◯ネジが5/8インチ(細いネジ)
のものです。

三脚の頭は平面のものと球面のものがあります。
球面のものは、オートレベルという高さを計る機械などを使うためのものですので、平面のものを選んでください。

ここがまっ平になっています。

三脚頭の穴が空いている部分には、上に乗せる機器を固定するためのオスネジがついています。
このネジは、太い「35mmネジ」と細い「5/8ネジ」の二種類があります。
現在普及している機器で一般的なのは細い方ですので、「5/8ネジ」のものを選んでください。

ネジ径は15ミリほどです。

また、三脚にはアルミ製のものと木製のものがあります。
これはどちらを選んでも大丈夫です。
アルミ製の三脚には長さが短いものもあるので、室内等で練習するには有利ですし、かさばらず収納できる利点もあります。
実務でも、短い脚は狭い場所に据え付けるときに便利です。

④道具の購入先と値段

上記の道具を通常の販売店で新品で購入すると、ミラーなしの整準台+アダプタのみで50000〜80000円ほど、三脚が30000〜50000円ほどだと思います。

実務だとちゃんとしたものを使いたいですが、最初はなかなかこの値段は出せないと思います。
あくまで据え付け練習のため、ということならば、フリマサイトや中国系の通販サイトでもう少し安く手に入れる方法があります。

私が調べた限りでは、木製三脚が某オークションで4000円ほど、整準台が中国系通販サイトで9000円ほどでした。

木製三脚は実際に購入してみましたが、普通に使用することができました。
また、中国系通販サイトの整準台は、私は未購入です。
友人の調査士で実用している方もいますが、求心望遠鏡から覗き込むと像が左右反転してしまうものもあるようです。
練習用レベルならば妥協するかどうか、留意の上購入をご検討ください。

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