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”アンチエイジングの鬼”の担当編集者からかばん持ちになりたくなった話

こんにちは、初めまして。
国産オーガニックブランドAMRITARA(アムリターラ)で広報をしている矢島と申します。
アムリターラは創業15年、国内のオーガニックコスメとして草分けといえる存在で、
10年前からフードも多数開発し、現在120近くある商品の半々をコスメとフード(サプリ含む)が占めている、だいぶトガったブランドです。
口紅は1種類なのに、醤油や味噌や海苔が数種類ずつあったりします。変わってる。

スキンケアからメイクまで
お酢や味噌からビールまで

そんな個性キレキレのアムリターラに今年の頭から入社してきて、はや3か月が経ちました。
去年までは新卒以来14年間ずっと出版社で小説の編集者をやっており、毎日文学のことを頭の中心に置いていた自分。
それがこのたび美容・健康というまったく未知の業界に飛び込み、広報というブランドのすばらしさを外に伝えていく役職をもらいました。
30代後半の異業種転職、この暗中模索と書いてわくわくとルビをふるしかない過程を記録してみようかなあと思い立ち、こちらのnoteを始めてみる次第です。

小説の原稿にもしゃもしゃと埋もれていたやつが、なぜ突然オーガニックコスメ&フードのブランドにきたのか。
まあ、たまに見かける現象かと思うんですけど……

ある企業の社長の本つくったら意気投合しすぎてそこに入社しちゃったやつ

です。たまーにいます編集者で。(わたしのように)思い込み強い系で。
本を一冊一緒につくると、お互いの人となりとか仕事ぶりだとかがほぼすべて見えるものなのですが、
知れば知るほど代表の勝田小百合さん(以下、先生と呼びます。著者ではなく社長となったいまもなおこう呼んでいるので)のことを好きになり、
彼女が全身全霊で表現しているアムリターラというブランドのことも当然大好きになってしまったわけです。

そもそもは2021年、コロナ禍のステイホーム期に運動もせず暴飲暴食していたら、子どもの頃からあったアトピーがスーパー悪化し、
顔や首も真っ赤、背中なんかも夜寝付けないくらいにかゆくなってしまって。
これはなんとかせんとならんと、オーガニックコスメの情報を求めていった先に、アムリターラがその最高峰としてそびえ立っていたのでした。

ブランドのアカウントをフォローして、インスタライブなどを見るうちに、「アンチエイジングの鬼」というおもろすぎる二つ名を自ら名乗る勝田先生を知り、
は? 50代に見えね~~。目がきらきらしてて楽しそう。トーク内容が常にばちばちにマニアックで最高、、」と惹きつけられました。

55歳、レタッチなしでこの美しさ。ナチュラルオーガニックの力だけで、この容姿のまま200歳になろうとしている(!!)チャーミングな美の鬼です。

先生の提唱する健康美生活のメソッドを実践し、アムリターラのコスメやフードに包まれて暮らした結果、
わずか半年あまりでアトピーも便秘も見事に消えてつるつるに!
「もうこれは勝田さんの本つくるっきゃないやん」と速攻で執筆依頼を出し、できあがったのがこちらの本。

先生は常におもしろを狙ってくるのですが、これは風呂のなかで考えたタイトルだそうです

美容本なのに文字ばっかり320ページという異様な熱気をはらむ美の事典が、まさに爆誕したのでした。
わたし初めてでしたよ、リリースした本を「全部読もうとしないで!(いやになりかねないから)」って呼びかけたの。。
なんせ鬼なので、追求ぷりが尋常じゃなく、常人の手には触れられぬ領域のことも存分に書いています。でも、そういう本をつくりたかったのです。

そして本ができてしばらくしてから、
わたしが「きみのつくった味噌汁を毎朝飲みたい」ばりのうるうる目で、
「(編集者を辞めて、アムリターラに入社して)先生のかばん持ちになりたい」と申し出たところ、
かばん持ちなんてことはさせられないけど、わたしリュック以外あまりかばん持たないですし(昆布リュックいつもしょってるの、推せる……)、でも矢島さんが一緒にアムリターラで働いてくれたらそれはすばらしいことです」と言っていただいたのでした。

先生のしょってる昆布リュック。いつもちょっとチャックとかあいてて超かわ

先生は20代の頃、歌劇団で女優をしていて、小さい頃から文学少女だったそうなのです。
澁澤龍彦や中井英夫やデュラスを愛読していたとのこと(耽美~!)。
なので、美容本は『FLOWで不老』が初めてで、純文学の世界で切った張ったをけっこうがんばっていたわたしのことを(ちょっと過大なほどに)評価してくださっていたのかもしれません。

担当したなかで一番広がった作品。フレッシュな書き手たちと刺激的な日々を生きました

かくして私は大好きだった文学の世界に愛とお礼を伝え、これからはよい読者として関わることを誓い、
アンチエイジングの鬼の飽くなき挑戦を至近距離で応援するべく、
祐天寺にあるアムリターラのBioオフィス(ってなんだって話はまたいつか)を、わずかな荷物を詰めた風呂敷を背に訪ねたのでした。
新しい物語が始まる、と胸がときめいてなりませんでした。

「はじめましてnote」をお読みいただき、ありがとうございます!
次回は、広報と編集の仕事はほとんど似ていると思う、という話を書きたい予定です(全然ちゃうもの挟むかも)。


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