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「DEADLOCKシリーズ」オススメの読む順番【英田サキ】

この記事では、英田サキ先生によるBL小説「DEADLOCKシリーズ」のオススメの読む順番を紹介しています。

「DEADLOCKシリーズ」は、英田サキ先生がキャラ文庫から出しているアメリカを舞台にしたBL小説で、濃厚なサスペンスミステリーとしてもおもしろい作品です。

2023年12月現在は、スピンオフや短編集も併せると、全部で12冊の文庫が刊行されています。

「DEADLOCKシリーズ」では、3組のカップルが描かれていますが、物語は時系列順で進んでいくので、短編やショートストーリーも含めてできるだけ発表された順に読んでいくのがオススメです。

イラストは高階佑先生。


1.『DEADLOCK』 2006年9月刊行

本編の第1巻にあたる1作目『DEADLOCK』では、アメリカの刑務所を舞台に囚人同士の関係性を描いています。

メインカップルは陰のある白人イケメン×冤罪で投獄された日系アメリカ人。

ゲイ攻め、ノンケ受けです。

体格差カップル、筋肉好き、美形攻め、美形受けが好きな方には刺さると思います。

受けが攻め以外のキャラにレイプされてしまう描写があるので、苦手な方はご注意ください。

電子化済み。

漫画『DEADLOCK』

『DEADLOCK』は、小説のイラストを担当している高階佑先生の作画でコミカライズもしています。

全4巻で小説1巻分の内容になっていて、1巻、2巻、4巻には英田サキ先生による書き下ろしSSを収録。

漫画版では、『DEADLOCK』の世界観にぴったりな高階先生のイラストを思う存分堪能することができます。

電子化済み。

ドラマCD『DEADLOCK』

『DEADLOCK』は、ディック・バーンフォード(CV 安元洋貴)×ユウト・レニックス(CV 中村悠一)でドラマCD化もされています。

現在はプレミア価格となっていますが、脇役もとても豪華なので、気になる方はチェックしてみてください。

2.『DEADHEAT DEADLOCK(2)』 2007年2月刊行

本編第2巻の『DEADHEAT』は、メインカップルのディックとユウトが刑務所を出た後の話になっています。

完全に続編なので、1巻の『DEADLOCK』を読んだ後で読むのがオススメ。

2巻は切ない純愛ストーリーです。

電子化済み。

ドラマCD『DEADHEAT』

『DEADHEAT』もドラマCD化されていますが、こちらもほぼ流通しておらず、手に入るものはかなりの高値になりそうです。

3.『DEADSHOT DEADLOCK(3)』 2007年6月刊行

第3巻の『DEADSHOT』は本編の完結編になります。

『DEADLOCK』『DEADHEAT』から話が続いているので、前の2巻を読んでから読むのがオススメです。

メインカップルに関してはハッピーエンドを迎えるので、ハピエン好きの方も安心して読んでいただけると思います。

電子化済み。

ドラマCD『DEADSHOT』

『DEADSHOT』もドラマCD化されていますが、こちらもかなりのプレミア価格です。

4.『SIMPLEX DEADLOCK外伝』 2008年11月刊行

外伝扱いとなっている『SIMPLEX』は、『DEADHEAT』から登場しているロブがメインのストーリーです。

カップリングは情に厚い犯罪心理学者×感情表現が乏しいボディーガードの美青年。

ゲイ攻めノンケ受けの年の差カップルです。

ストーリーとしては本編の続きで、『DEADLOCK』のメインカップル2人もしっかり登場する内容になっているので、前の3巻を読んだ後で読むのがオススメ。

電子化済み。

5.『STAY DEADLOCK番外編1』 2015年11月刊行

本編にはまだ続きがあるのですが、ここで一旦番外編を挟みます。

2015年に刊行された番外編『STAY』は、2007年から2011年にかけて英田先生が書き下ろしたショートストーリーをまとめた短編集です。

フェアの小冊子や応募者全員サービスなどに収録された話が読めるので、最近になってファンになった方にとっては嬉しい1冊。

ドラマCDのブックレットに収録されたショートストーリーもここで読むことができます。

書籍化にあたり、ここでしか読めない追加の書き下ろしもアリ。

収録されている短編たちは、ちょうど『SIMPLEX』までのストーリーを踏まえた内容になっているので、『SIMPLEX』まで読んだ後で読むのが一番楽しめると思います。

高階佑先生によるショートコミックも2編入っています。

電子化済み。

6.『HARD TIME DEADLOCK外伝』 2018年7月刊行

2作目の外伝では3カップル目が登場します。

自分はゲイなのだろうかと悩む警察官×繊細なツンデレミステリー作家。

ノンケ攻め、ゲイ受け、年下攻め、敬語攻め、大型わんこ攻めが好きな方には刺さると思います。

刑事と容疑者という関係から始まるピュアで切ないストーリーですが、ラストはハッピーエンドです。

これまでに登場した2組のカップルも登場します。

『HARD TIME』は2012年にソフトカバーで出版された作品ですが、2018年に文庫化。

文庫版には書き下ろしショートストーリー「Stay by my side」が収録されています。

このショートストーリーは、本編シーズン2の1作目にあたる『OUTLIVE』のストーリーを踏まえた内容になっているので、ネタバレが気になる方は『OUTLIVE』を読んだ後で「Stay by my side」を読むのがオススメです。

といっても、シーズン2の予告編とも取れるので、情報の前後にそこまでこだわりのない方はそのまま先に読んでしまっても大丈夫だと思います。

電子化済み。

7.『AWAY DEADLOCK番外編2』 2015年12月刊行

ここでまた番外編を挟みます。

番外編の2作目は、2010年から2014年に発表されたフェアの小冊子や雑誌に掲載されたショートストーリーを集めた短編集になります。

追加の書き下ろし短編もアリ。

『HARD TIME』までに登場する3組のカップルに関する短編の他、本編シーズン2につながる話もいくつか入っているので、『HARD TIME』とシーズン2の1作目『OUTLIVE』の間で読むのがオススメです。

高階佑先生による漫画も1編入っています。

電子化済み。

8.『OUTLIVE DEADLOCK season2』 2017年6月刊行

本編シーズン2の1作目です。

メインカップルのディックとユウトを中心に、『SIMPLEX』のロブとヨシュア、『HARD TIME』のダグとルイスも登場します。

シリーズの序盤を思い出させるようなハラハラするストーリーなので、「DEADLOCKシリーズ」のサスペンスフルな雰囲気が好きな方は楽しめると思います。

どのカップルもシーズン1と比べると糖度高めでラブラブっぷりがアップしているのも魅力。

シーズン2ではさらにもう1カップル増えているのですが、そのカップルについては『AGAIN DEADLOCK番外編3』に収録されている「Can you feel my heart?」で描かれているので、ネタバレを回避したい方は先にこの短編を読んでおくのがいいと思います。

※『AGAIN』に収録されている他の短編は、シーズン2の1作目『OUTLIVE』と2作目『PROMISING』の後の時間軸のものが多いので、読むタイミングにはご注意ください。

電子化済み。

9.『PROMISING DEADLOCK season2』 2018年6月刊行

シーズン2の2作目です。

『SIMPLEX』のロブとヨシュアを中心に、これまで登場したすべてのカップルが登場します。

シリーズ内で最もラブラブなカップルであるロブとヨシュアが初めて大きなすれ違いを経験し、再度愛を深めるまでのお話。

メインで描かれるカップルは変わっていますが、全体のストーリーとしては『OUTLIVE』の続きです。

電子化済み。

10.『AGAIN DEADLOCK番外編3』 2021年11月刊行

番外編3作目です。

2015年から2019年に発表された各種小冊子に収録されていたショートストーリーを集めたものに、追加の書き下ろしを加えて書籍化。

それぞれの短編の内容は『OUTLIVE』『PROMISING』の後の時間軸ですが、「Can you feel my heart?」だけは『OUTLIVE』よりも前の話になるので、ネタバレが気になる方はシーズン2に入る前にこれだけ読んでおくのがオススメです。

また、英田サキ先生のコメンタリーやあとがきでは、シーズン2の3作目『BUDDY』にも触れているので、本編を前知識ナシで読みたい方は『BUDDY』を読んだ後で『AGAIN』を読むのもいいと思います。

電子化済み。

11.『BUDDY DEADLOCK season2』 2020年4月刊行

本編シーズン2の3作目です。

メインカップルのディックとユウトを中心に、これまで登場したすべてのカップルが登場します。

新キャラとしてユウトの相棒キースがメインキャラに加わりますが、恋愛的な関わりはほぼありません。

ユウトの仕事の話がメインになってくるので内容はシリアスですが、ラブシーンは甘々です。

電子化済み。

12.『WISH DEADLOCK番外編4』 2023年12月刊行

2023年12月22日には「DEADLOCKシリーズ」の最新刊『WISH』が発売されました。

2019年から2022年に発表されたショートストーリーを集めたものに描き下ろしを加え書籍化。

高階佑先生の漫画も3編収録されています。

『BUDDY DEADLOCK season2』で初登場するキースも出てくるので、これまでのシリーズを全て読んでから読むのがオススメです。

電子化済み。

その他①『キャラ文庫アンソロジーI 琥珀』 2017年12月刊行

キャラ文庫から出ている人気BL小説の書き下ろし短編を集めたアンソロジー本「キャラ文庫アンソロジー」でも「DEADLOCKシリーズ」の短編を読むことができます。

アンソロジー1巻の『キャラ文庫アンソロジーI 琥珀』には、ユウトがディックを家族に紹介する話「Starry night in Arizona」が収録されています。

電子書籍には分冊版もアリ。

「Starry night in Arizona」は、『AGAIN DEADLOCK番外編3』にも同じものが入っているので、重複購入にはご注意ください。

「キャラ文庫アンソロジー」について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

その他②『キャラ文庫アンソロジーIII 瑠璃』 2020年6月刊行

アンソロジー3巻の『キャラ文庫アンソロジーIII 瑠璃』では、ディックの少年時代の話「You're just a boy」を読むことができます。

電子書籍版だけになりますが、『キャラ文庫アンソロジーⅢ 瑠璃』は分冊版も配信されているので、「You're just a boy」だけ読みたい方は『【分冊版】キャラ文庫アンソロジーIII 瑠璃 [DEADLOCK]番外編』を購入するのがオススメです。

「You're just a boy」は『WISH DEADLOCK番外編4』にも同じものが入っているので、重複購入にはご注意ください。

「キャラ文庫アンソロジー」について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

その他③『キャラ文庫アンソロジーIV 瑪瑙』 2022年11月刊行

アンソロジー4巻の『キャラ文庫アンソロジーIV 瑪瑙』では、ヨシュアがレッドカーペットを歩く話「Love is here」を読むことができます。

電子書籍版だけになりますが、『キャラ文庫アンソロジーIV 瑪瑙』は分冊版も配信されているので、「Love is here」だけ読みたい方は『【分冊版】キャラ文庫アンソロジーIV 瑪瑙 [DEADLOCK]番外編』を購入するのがオススメです。

また、「Love is here」は『WISH DEADLOCK番外編4』にも同じものが入っているので、重複購入にはご注意ください。

「キャラ文庫アンソロジー」について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

同人誌『LOVE NEST』

2016年に英田サキ先生が発行した同人誌です。

作家デビュー10周年を記念した短編集で、英田先生の人気シリーズにまつわるSSを19作収録。

「DEADLOCKシリーズ」からは、『DEADLOCK』のディックとユウトがアラビア語と日本語で愛を伝え合う「アイシテル」、『SIMPLEX』のロブとヨシュアがロブがいないと寂しくて死んじゃうプレイをする「アルパカより可愛い恋人」が収録されています。

2023年12月現在、Kindle Unlimitedで無料で読むことができます。

まとめ

「DEADLOCKシリーズ」は、15年以上続く英田サキ先生の長編シリーズです。

まだまだ書きたいことがあるシリーズだと仰られているので、今後新刊が出る可能性も高そうです。

また、英田先生はキャラ文庫が開催するアンソロジー企画にも積極的に参加されているので、あちこちで新しい作品を読む機会もあるかもしれません。

BLとしてだけでなく、サスペンスミステリーとしてもおもしろい作品なので、気になる方はぜひ1巻の『DEADLOCK』から手に取ってみてください。

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