フランスのサンジャンの村を出発してから随分と歩いてきた。気がつけばサンティアゴまで半分ほど。

これまでの行程、身体の調子や気分の波というのがあった。今朝は一昨日、昨日の疲れが取りきれず波が底から上がろうかなというところ。
いつも通り暗い中準備して出発した。

半袖では寒かった今朝、太陽を待ちわびながら歩いていると後ろから夜明けが始まる。待ちわびていたのもあってか、今日の朝焼けは綺麗に見えて少しだけ元気がもらえた。

いつも通り影で遊びながら歩く。朝は身長が伸びるから好きだ。

１つ目の街に入る。今日はやたらとすれ違う街の人に「ブエン・カミーノ！」と声をかけてもらえる。よっぽど元気なさそうな顔をしてたのかもしれない。

川沿いの道を暫く歩いて途中のカフェへ。お決まりのオムレット。歩いてる途中の塩の効いたチーズオムレットは本当に美味しい。ここでもお客さんや、小さな男の子に「ブエン・カミーノ」と声をかけてもらう。

単純だけれども、見知らぬ人からでも応援してもらうとすごく元気が出るし嬉しくなる。今日はそんな見知らぬ街の人たちからパワーをもらった。

そしてさらに歩いた先では、巡礼者が道端の木ノ実を採っていた。何してるんだろと近づいて行くと、両手に採った大量の木ノ実をくれた。何も言わずに両手で差し出すから、カオナシみたいだなって思ってごめん、優しい酸っぱさで美味しかった。

元気がなかった今日、この人たちのお陰で元気を貰えた。カミーノでは、必要な時にその必要な助けが貰える気がした。大きくはないけど、欲しいと思ったタイミングで必要十分な助けがある。

普段はスピリチュアル的なことは全く信じないけれど、カミーノで歩いてる間だけはそんな巡り合わせ的なモノを信じても良いかもなって思った日だった。

それに今日の空も元気をくれた。

【17日目】
イテロ・ラ・デ・ベガ 7:00
↓
ビリャルカサル・デ・シルガ 13:30
30 km

※やっと今日に追いつけた。追いつくためにテキトーに書いてしまった反省ですね。