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【Day20】スペイン巡礼〜完璧な朝

カミーノ巡礼も20日目。夏休みだったらお母さんから「そろそろ宿題は終わったの?」って聞かれる頃だ。因みに自分は宿題は全て7月中に終わらしちゃうタイプだった。一言日記を予め書いた夏もあったのは秘密。

巡礼で自分に課した宿題の結論と答えはまだ出ていない。大人になってだらしなくなったのかな、少し焦り始めてもいる。結論は出るのか、答えは見つかるのか。

今日は距離短いし余裕でしょwって勝手に思い込んで、昨夜一緒にご飯を食べた友人らを寝ながら見送り、少し遅めに出発。

今日は満月だったらしい。今日の仕事を終えた月を西の空に見ながら歩き始めた。月でも影が出来るんだって当たり前のことを思いながら。「月が綺麗ですね」って言いたい気持ちも我慢、言う相手はいないのに。

太陽が昇って、夜が明けてくる。夜明けの時、西の空が紫のグラデーションに染まる瞬間が好きだ。太陽はそんな完璧な朝を毎日連れてくる、自分が落ち込んでても元気でも。

今日もバックパックが軽く感じる。必要なモノは全て入ってるし、このまま歩いていけば何処へでも行ける。
と言いたかったけど、今日はこのくらいから足が痛み始めていた。巡礼20日目にして初めての痛みだった。


ちょっと歩いていくと見送った友達らに追いつく。巡礼者の証のホタテガイが映える。

交差点で見つけた東屋に入る。こんな場所の交差点、ここを通る人しか知らないんだろうな。そんなことを考えながら風を感じるのは心地良い、聞こえるのは風の音と巡礼者の足音だけだった。

この日は5日前のアルベルゲで一緒だったフランス人と再会した。もっと先の方に行ってると思ってたので嬉しかった。

なんだか毎晩誰かと食事をしている気がする。1人が好きなタイプだけど、不思議とストレスにはならない。1人になりたい時はなれるし、誰かと居たい時は一緒になる、それがカミーノの巡り合わせなのかも。

勝手に短い距離だと思ってた今日、意外としっかりと距離があった。予想より長いと疲れも倍増する気がする。

8/15
【Day20】
ベルシアノス・デス・レアル・カミーノ

マンシーラ・デ・ラス・ムラス
27 km



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