3/18、骨粗鬆症、ビスホ

今日は、骨粗鬆症治療薬、特にビスホスホネート薬について教わった。
患者①: ボノテオ錠50mg 1T 分1 朝食前30分 4/14、エディロールカプセル0.5μg 1C 分1 朝食後の処方。ボノテオ(ミノドロン酸)は4週に一回服用のビスホスホネート薬であり、起床時に十分量の水で服用した後少なくとも30分は横になったり飲食することを避けねばならない。骨粗鬆症治療薬でも、ボノテオ50やリカルボン50のように1回/4週の薬の他にも、1回/月のアクトネル75やボンビバ100、1回/週のボナロン35、1回/半年の抗RANKL抗体のプラリア注などと投与間隔が様々である。ビスホスホネート製剤は骨表面に留まって長期間効果を示すため、毎日服用ではない製剤が多くある。上記のように服用時の制約が多い薬剤であるため、毎日ではなく月や週1回であれば患者さんのコンプライアンス向上にも繋がりやすい。しかし、他の併用薬の処方日数とズレがある場合、薬剤師はビスホスホネート薬の処方個数が正しいか確認する必要がある。例えば2/20にリカルボン50を飲んだ患者さんで、3/18にアムロジピン35日分とリカルボン50が処方されたとする。リカルボン50は1回/4週服用のため次回は3/19と4/16に飲まなければならないが、アムロジピンが35日分処方されていることから次回受診は4/22だと考えられるので、今回リカルボン50が2つ処方されていなければ足りなくなってしまうため、2つ処方されていることを確認しなくてはならない。
ビスホスホネート薬や特に抗RANKL抗体では、副作用として低カルシウム血症が起こり得る。エディロール(エルデカルシトール)は活性型ビタミンD3製剤であり、小腸からのカルシウムの吸収を促進させ骨量の減少を抑える骨粗鬆症治療薬であるとともに、血中Ca濃度を上げることでビスホスホネートの副作用リスクを低減するといった予防的な意味も持っている。エディロールには0.75μgと0.5μgの規格があるため、血中Ca濃度によって使い分けられている。同様の目的で使用される薬にデノタスチュアブル配合剤があるが、添付文書の適応に[RANKL阻害剤(デノスマブ(遺伝子組換え)等)投与に伴う低カルシウム血症の治療及び予防]と限定的で、ビスホスホネート薬で骨粗鬆症治療をしている患者にはエディロールの方が使われる。
プラリア(デノスマブ)は病院で注射するため薬局で出すことはないが、普段ビスホスホネート薬が処方されている患者さんで、急にビスホスホネートの処方がなくなった際にはお薬手帳のシールを確認する。
服用するのに間隔が必要な薬では、併用している薬と処方日数がきれいに揃わない場合があると知った。日数を計算するのは簡単だが、計算してくださいと書いてあるわけではないので常に監査の意識を絶やしてはならないと感じた。投与間隔が長い薬は、正しい知識に基づく服薬指導による患者さんの理解がないと正しく治療が行われないと学んだ。