4/03 調剤報酬、さらに

今日は、実際の調剤報酬計算について教わった。
患者: ザクラス配合錠LD(8)•クエン酸第一鉄Na錠(12)•エビスタ錠(10)•エディロールカプセル(10)/分1/朝食後、オメプラゾール錠(6)/分2/朝•夕食後、キプレス錠(16)/分1/就寝前、レンドルミンD錠(28)/分1/睡眠30分前の処方。(括弧内は処方日数。残薬調整したため日数にばらつきがある)
まず、調剤技術料(調剤基本料、薬剤調製料、各種加算料)の算定をした。調剤基本料は、月あたりの処方箋受付回数や集中率などによって区分されており、当薬局は月2,000回超 かつ集中率85%超であるため、調剤基本料2(処方箋受付1回につき26点)を算定している。薬剤調製料は、内服は3剤までで、1剤につき24点加算される。ここで言う1剤とは、薬の種類ではなく飲み方でカウントされるため、今回であれば、朝食後•就寝前•分2の3剤に対して調製料が加算された(24*3=72点)。また、今回は含まれていないが注射剤は数や種類に関わらず1回26点、外用薬は1調剤につき3調剤分までで、1剤につき10点など、剤形により点数や加算方法が異なる。各種加算料として、レンドルミンが向精神薬であるため向精神薬加算(1剤につき8点)が加算された。
次に薬学管理料(調剤管理料、服薬管理指導料)を算定した。調剤管理料は、処方箋受付1回につき取れる薬剤服用歴の記録・管理料であり、内服は3剤までで、1剤につき7日分以下 4点、8〜14日分28点、15〜28日分50点、29日分以上60点が加算される。今回は朝食後服用の薬から、クエン酸第一鉄Naが12日分(28点)、就寝前服用の薬からレンドルミンが28日分(50点)、分2の薬からオメプラゾールが6日分(4点)の計82点が加算された。服薬管理指導料は、処方箋受付1回につき取れる、薬剤情報提供・服薬指導料であり、通常は3カ月以内の再調剤(手帳による情報提供あり)で45点、それ以外は59点が加算される。この患者さんはお薬手帳を持参されたため45点が加算された。またこの患者さんは残薬があるため今回の処方日数を調整したので、重複投薬•相互作用等防止加算(処方変更ありで適応、残薬調整以外は40点、残薬調整は30点)の30点が加算された。医療情報・システム基盤整備体制充実加算の3点が加算された。これらの調剤技術料、薬学管理料に各種薬剤の薬価×個数を足したものが総合計点数として算定される。