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自然との共生の中で

ここが頑張りどきだという日がくる。朝からよーいどんで黙々と作業を次から次へと夢中でこなしているとあっという間に一日が終わる。この時期、雨の前は露地野菜の定植には絶好のタイミング。この数日を逃すわけにはいかずに畑を駆けずり回る。そう、ここが頑張り時なのだ。

生きものは待ってはくれない
自然はもちろん思い通りにはならない。

私たちは寄り添うように
ただただ畑と向き合う。



春の植付けもあと少しになりました。
ビニールハウスの定植は残り一棟のトマトを残すのみ。露地はもう少し暖かくなってから植えるサツマイモや落花生。ハーブ類、インタークロップ(間作)などの植付けくらいまでになりました。無事に育苗の日々が終わりそうです。


今春も新しい仲間の植物たちを少し植えています。ヤブカンゾウ(←台湾では金針菜はホンカンゾウ。とても良く似た植物なので楽しみにしています)ベリーの木を増やしたり、種の交換会で頂いた在来種の豆各種、沖縄からの島野菜たち、ハーブ類も少しづつ増やしています。
ハウスで植えた島菜は意外と人気ものでした。島では雑草化していて自生したものがあちらこちらにある親しみのある野菜でしたのでこちらでも気に入って頂いたことは嬉しいです。暑さに強いでしょうから露地でもこれからが楽しみです。



今年の露地畑の変更点として去年まで高畝になっていた畝をトラクターをかけて平地に戻しました。せっかくの不耕起の場所でしたがサイレージシートを使用する時に高畝だと隙間が出来てピタッと敷くことが出来ないので優先事項として平地に戻しました。うちの農園での不耕起はサイレージシートとセットで様々な効果を生んでいます。


インタークロップ(間作)については年々深く考えて実践しています。場所の有効利用につながりますし、多様性の観点からも重要な取り組みになります。作物同士の相性もそうですが、作物が異なれば栽培期間も異なるので時系列を考えなければいけません。これだという答えはありそうでないようなものなので、楽しんで仲良く育てていきたいと思います。



農園の植物残渣と落葉のみで作られた発酵熱温床も今日片付けて外の発酵場に移動しました。最深部では植物が土壌微生物の働きによって土に還っています。


「土から生まれ
土に還る」


という根源をこれほどまでに直接的に私たちに伝えてくれることはなかなかありません。
土に還った命は、一見すると無としての存在に戻ったかのように見えますが、畑では次の命を育む豊かな土壌として繋がっていきます。こうして自然循環とは生命の循環であることを教えてくれます。

種をとり、また植えることや
発酵を通じて畑の循環に携わることは
そうした命の姿を私たちに伝えてくれます。
私たちも大きな循環の輪の中で
感謝をして慎ましく畑で生きています。
今年の野菜たちもどうぞよろしくお願いします🙌



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