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人生楽しんだもの勝ちの罠

週末日本在宅薬学会の学術集会に参加し、神戸に行ったにもかかわらず、神戸の街の思い出が1ミリも残っていないさかいさんです。

ちょっぴり残念な気持ちもしますが、一方でそれだけ充実した学会ということなのです。

日本在宅薬学会はどのセッションも迷いに迷って、片方を選べば聞きたかったもう一つは聞けませんので、もうどうしても聞きたい場合はダッシュで移動することになります。
しかし、欲張りな薬心堂メンバーたちは、「責任もって報告するから、こっちのセッションは私に任せてあっちのセッションはお願い!!あとでシェアしよう!!」と言って、できるだけ多くの知恵を骨の髄までチューチュー吸い尽くそうとします。

なので、もう参加者は学会終了とともに燃え尽きる感たっぷり。翌日に備えて泥のように眠る・・・→老婆、観光に行く気にもなれない事態になっていました。

コロナ前はアドレナリン出まくった状態で夜の街に繰り出しては、全国の仲間と朝まで語り尽くして翌朝から元気に学会参加!という変態たちも、ここ数年で老化していました(笑)

良い学会というのは、意見交換に遠慮なし!切磋琢磨する気概をお互いに出し合えるものだと思います。決して対立するわけでもなく、「そういう考え方があるんだ!!」と最先端の刺激を受ける場だと思っています。
そう言った意味で日本在宅薬学会、マジで夏フェスの盛り上がりでした!

来年は長崎!さかいさんも運営委員で関わっているので、既におったまげプログラムを提案しどうやら未だかつてないセッションがありそうな予感です。

https://congress.jahcp.org/

来年も海の日です。1人でも多くの熱い想いの方達と、より良い医療を作る仲間づくりの意味でも是非ご参加お願いいたします!

今回の学会でも思ったのですが、ここで出会う方たちは「自分さえ良ければそれでいい」というスタンスの方が少ないなと感じます。
とはいえ、ボランティアで持続不可能にならないようにどうにか工夫しなければ・・・と知恵を出し合う関係で、快くアドバイスをしてくださる先輩方がたくさんいるなといつも思ってきました。

前回、ちょっと触れたボーダレスジャパンでの活動はまさに恩送りのシステム。
そして何より素晴らしいのが失敗することをNICE TRY!!という環境。
私がボーダレスジャパンの田口さんのことを最高にかっこいい!!と思ったことがあります。

田口さんがいうには、失敗したことに対してそんなに落ち込まないそうなんです。
失敗しないから落ち込まないのか?
失敗なんて気にしてたって意味ないじゃん!前に進もう!なのか?
・・・何でなんだろう?と思って話を聞いていると、

「もともと、自分自身のことをそんなに大したやつだとは思ってないんです。
だから、失敗しても、まぁこんなもんか〜って思うし、ちょっとした成功でもやるじゃん俺!って思うんです。自分に対するボーダーがめっちゃ低いんです(笑)」

すごいかっこいいと思いました。自分を大きく見せないかっこよさ。魅力的だと思いました。

ボーダレスジャパンでは苦労して利益を出した各社が、利益の数%をボーダレスジャパンにプールして投資するお金を貯めて恩送りの仕組みを作っているそうです。
苦労して集めたお金を何千万も投資して、失敗された時、貸付したお金は返済無用なのです。

・・・なんと!損したじゃないか!と思わないのですか??と心の荒んだ大人たちが質問してみると
「ん〜〜〜。そこはそんな風には思わないですね。むしろNICE TRY !と思うんです。」

カッコ良すぎませんか。

私自身は本当に自分には何もないのだけど、私の周りは本当に素晴らしい方が多い!というのがさかいさんの自慢です。
私自身が恩送りできるとしたら何ができるだろうか?と思ったら、素敵な先輩方を余すところなく後輩に伝えていくことなのではないだろうか?!
そんな先輩や仲間の素敵なところを最大限に世に広めることなんじゃないか?!なんて思ったりします。
きっと後輩の多くの子たちが、色んな夢を描くことができるような、そんな先輩や仲間たちです。 

福岡を飛び出て参加する学会や研修会に行くことで、出会えた宝物のような縁です。
さかいさんのモットーは「人生楽しんだもの勝ち!」なのですが、ここには大きな罠があると思っています。

人生楽しんだもの勝ち!には大きく2種類あって、自分を楽しませることを中心に人生を楽しむ人、周りに喜んでもらうことに一生懸命になって人生楽しんでいける人といるなと思います。

自分で自分を楽しませることができることはとても大切です。だけど、自分だけ楽しもうより、周りにも楽しんでもらおう!の方がきっと倍以上楽しくなります。

楽しみに目が行くことは仕方がないことなのだけど、周りの楽しみに目を配れる人は自分の周りに目が向いているので、先にある落とし穴に気づけることが多いと思います。一方で自分の楽しみばかり優先してしまうと、その先にある落とし穴にも目が行かず罠にハマってしまうものだな〜と思います。

ボーダレスジャパンの田口さんの話を聞いて、恩送りする人生楽しんだもの勝ち!をベースに生きるってめちゃくちゃ楽しそうやん!!ってすごくワクワクしています。

7月23日の皮膚褥瘡学会の実行委員長、久々に魂が半分抜けるくらいのてんやわんやでしたが、素敵な薬学生に命を繋いでもらってどうにか無事盛会に終えることができました!
久々にエネルギーを搾り切るような経験だったけど、参加者の方たちが「こんなに面白いと思わなかった!!」と言ってくださり完全に着火できたことが何よりのご褒美でした!9月の褥瘡学会にも参加してくださると連絡があり、実行委員長冥利に尽きました〜!
次はシンポジウムの抄録書いて、認知症カフェのスライド作りだ〜!

素敵すぎる薬学生のみんな


褥瘡外用療法の実技実習

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