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無色の異世界者

「ガ、ガァァ……」

ズズン……ッと二つ角の獣は倒れる。獣は地域で「双獣」と呼ばれ、最近街周辺での襲撃被害が報告された要注意モンスターであった。

しかし、一人の男がその前にたち、剣を振ると一瞬で二つの角が中心でパックリと分かれた。

「お、おぉ……」と襲われた商隊の長は感嘆の声を漏らす。

「誰か知りませんが、すごいお方じゃ。あり……」と、長は礼を言おうとした。

しかし、それを男が手で制す。そして、言葉を発した。




「いやすごくないですよボクは当然の事をしたのでまぁボクじゃなきゃ倒せないだろうけど伝説の"双槍の暴食獣"を倒したって普通ですよボク以外だと30年かかるけど運がいいだけというか今の奴世界滅ぼす手前でしたよ実力もなきゃ無理というかでも姫と結婚とかはやりすぎで王宮で一年ハーレム宿泊くらいで仕事も王より伯爵くらいでお礼とかそんな」



商隊は先に行った。


男の名は「斎藤茂」36歳。何色にも染まらない無色の無職だ。


【to be continued……】

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