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心の悪魔との対話

私の中には大きな悪魔が住んでいる。
他人に対して厳しくしてしまう悪魔である。

・自分がしたのに他人がやらないことが許せない。
・ちゃっちゃと物事を進めないことが許せない。
・役割/責任がある人がその職責を果たさないことが許せない。
・お前がやれば良いじゃんということをやらないことが許せない。

等など、冷静に考えれば厳しすぎるだろうと思うが、イライラしてしまうことばかりである。


昨日の夜から今日の朝にかけて自分の悪魔と対話をした。

「お前は何に怒っているのか?」と。

するとこういう答えが返って来た

「アイツらはお前より幸せに過ごせている。結婚も出来て子供もいる。高い給料も貰えている。」
「それに対してお前は食うために文系なのに技術を身に付け、何も知らない中で怒られながら技術者になるために頑張って来た。ラインの立ち上げが上手くいかないときは土日返上して働いたこともあった。それでなんとか技術屋になれた。アイツらはそういう苦労も技術も身に付けていない。でも幸せになれている。その差は何なんだ?それは怒って当たり前だろう?」

悪魔の声

そう私は、頑張りに対する見返りの格差について目の前で差を見せられていることに怒りを感じているのだ。


約一年前に私は常駐型派遣社員(派遣会社正社員)から転職して今の会社に来た。それなりの給与が貰える会社であり、それなりに有能な方がいる会社であり、自分が付いていけるか心配していたのだが、まあ私からしたら残念な感じだった。
「生産技術」なのに、これを「知らないの?」「やらないの?」とか、技術屋として「こう思わないの?」「責任を感じないの?」「自分で何とかしよと思わないの?」など、悪い意味でがっくりしてしまうものを多く見てしまった。
自分で進んでやることも自発的にすることも無い。アウトプットも出さない。

そういうものを見て、長い間派遣をして来て、更に同じ仲間でもいまだに報われない人がいる中で、こういう「のほほん」としている人がいる反面、不条理な思いをする仲間がいる理不尽をどうしても許せなくなったのだ。
私が長い間派遣先は大企業だった。正直ダメな奴もいた、わしよりも仕事出来てないのに高給取りの人もいた、逆にコイツには勝てないなと思うぐらい有能な人もいた。ダメな人ですら一定水準以上のレベルにはいた。

それを下回る人がこっちの世界にはいて、私よりも高給を貰っている。
来て1年目のわしの方が成果を出している。それに悔しいと思わない。
下から這い上がって来た私としてはそういうのがどうしても許せないのである。

毎日毎日、自分は成果を上げて、アウトプットを出し、新しい案件を処置し、トラブル対応もする。そういう中で私の中の悪魔がどんどん育っている。寛容さがどんどん無くなっているのだと思う。

生産管理で正社員が何人も潰れるラインを回したのに現場は認めてくれたが派遣先の会社としてはそれを認めてくれなかった(私の後任も潰れたと聞いている)。
生産技術で正社員がいない中、ラインの立ち上げを行ったり、生産性が悪く不良も多発していた既存ラインの不良率や生産性を大きく上げた。そのために旗振り役を行い、客先正社員も含めて率いて取り組んでも客先の会社は正社員にしなかった。そういう仲間は沢山いる。

なんだろうな。

この格差。理不尽。

それをより感じる世界に来てしまって、私は狂い始めているのかもしれない。

底辺から這い上がって来た人が周りに厳しくするのがだんだんと分かり始めている。あの人はこういう感じで回りが見えていたのかと。

「良くないな」と私の「仏」は思っている。
しかし、どうしても長い間の理不尽で私の心に巣くう理不尽や不平等を許せない「悪魔」はどうしようもない。

さてさて私はこの悪魔とどう付き合おうかと思い悩んでいる。

で、この悪魔は職場だけではなく、twitterでも暴れ出している。

「他責に対する怒り」はそれである。
自分は何もせず「他責」だけにしていたら物事は進まない。
進まないと生産ラインは良くならない。
良くならないと自分の成績に影響する。
首になるかもしれないというそういうのが「内面化」された私からしたら不思議なことなのだ。

このまま私の悪魔はどうなっていくのだろうか?

まあ、とりあえず時々この悪魔と対話をしていかなければならないのだろう。

色々と書いたが、私は悪魔を宿した人間になってしまった。
色々と申し訳ない・・・・

とりあえず駄文であるが、文章化してみた。




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