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『働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術/野村雅道』10 年以上前の本だけど考えは古くない

今はスワップポイントで年利20%目指せるのかな

題名から分かるように「超」がトレンドだった頃の本です。
2005年発行で、私が持っているのは、2007年2月の第7版。取り巻く状況はだいぶ変わっていると思います。通貨の力やFX業者の様子もです。

ですが考え方はちっとも古くないと思います。時間が経っているだけに検証することもできます。これは一つの投資の考え方だと思います。

FXの会社の一部が怪しかった頃、とてもじゃないけれどFXを素人がやるなんて恐ろしいと思っていました。

大儲けすると宣伝していたFXで、スワップポイントのことに注目して書いていて、考え方を知りたくて買った本なのにちゃんと読んでいなかったことを思い出し、今回読んでみました。

資産運用としてその当時は年利20%を目指して徹底したスワップ金利狙いをしようという本ですが、現在は年利20%は難しいかもしれません。

為替差益はあくまでもボーナスとして、スワップポイントに注目する考えは今も可能でしょう。

スワップポイントで長期保有の際のリスク管理は、次の3点


①3倍レバレッジに止める
②高金利通貨を狙う
③為替変動に一喜一憂せず長期保有運用に徹する

FXは、はじめの手続きとインターネットでの取引の使い方を学ぶのが手間だけれど、外貨投資では一番いいのではないかと思います。売りから始めることもできますし、満期がありません。

外国の国債だと、昔、紙屑同然になったアルゼンチン債がありました。外貨預金も預けた銀行が破綻すると戻ってこないかもしれません。

また、外貨預金は利率が低く設定されていました。低い金利でお金を集め、高い金利でお金を貸すのが銀行だからです。FXのスワップ金利は、市場の取引の金利がベースなので、抜かれることの少ない正当な金利です。今後も外貨預金するならレバレッジ1でスワップポイントの保有と比べた方が良いでしょう。

自分のFX業者はDD(OTC)かNDDか

知っておいたほうが良いと思います。海外の業者の場合は特にです。現在、DDはリスクを最小限に抑えるために「分別管理」といって、顧客から預かった保証金について、資産を分けて信託銀行に分別保管しているケースが増えています。破綻リスクを考えているこの制度を採用している業者と取引するようにしたいです。

DDだから不都合が生じるということはないように思います。また、DDはスレッド幅が狭いですし取引のコストが安いことは取引をする上で考えなくてはならない利点です。

信頼できるパートナー選び

金融庁先物取引業者一覧で登録している業者なのかはインターネットですぐに確認ができます。

今は、勧誘が禁止ですし、上がるから今買った方がいいとか断定して取引を進めることも違法です。トラブルが懸念されるときには、録音録画をしておいた方がいいようです。

税金のことに言及していましたが、これも古い話かもしれませんので、再確認が必要ですが、為替差益もスワップ金利も雑所得になります。給与所得者は、20万円超利益がでた場合は申告必要です。

信頼できるパートナー選びには次の点に注意した方がいいとありました。

インターネット取引のあるところとありますが、今はトラブル対応をしてくれる電話対応があるかを気にする必要があるように思います。

その他は、顧客資産管理を分別管理しているかどうか、為替手数料はいくらか、レート差はどのくらいか、2wayプライス(売買の価格の両方)の表示はあるか、スワップ金利はいくらか、営業時間、取引単位、会社の経験値やどの会社の系列か。セミナーの開催が行われているかそれに参加してみて質問してみるなど。

具体的なスワップ金利の考え方

マージン・コールとストップ・ロス損失額が保証の50%だとマージン・コールがかかります。保証金の追加などが行われず80%の損失で取引停止となります。これはFX取引のルールです。レバレッジ2.3倍にしておいて、レバリッジを高くしなければストップロスの恐れは少ないです。

マージンコールのかかるレート、ストップ・ロスのレートを調べ、取引を想定して、いくらになったら損切りをするのか戦略を立てておく必要があります。投資は元本の保証はありませんから、リスクコントロールは必ず必要です。感情に左右されることなく、市場の推移を予想して戦略を立てておかなくてはなりません。

まずは、金利差の変化によって高い金利を得られる投資対象を探します。
はじめの計算に基づいて運用して、利益が口座に増えていって少しくらい保証金が増えたとしても買う額を増やさないようにします。一年単位で考えて増額しましす。

スワップ金利を積極的に活用しましょう。
例として、スワップ金利を6%固定で、100万円の保証金だと仮定します。2倍のレバレッジだと200万円分買っていることになります。200万円の6%だから、年間12万円入ってくる計算です。1日換算だと330円。一年経ったら保証金の増えた分だけ買い増しすれば良いのです。これを繰り返して複利で運用していくようにするのがスワップ金利の運用です。

実際に自分の予算を決めて、通貨を決めて計算してみないと全然イメージが湧きませんね。

野村式ルール9条


①試してはじめてみる
②金利狙いに絞ってみる
③リスクに備えてその範囲内で取引
④年間目標値の設定
⑤大きく損したら外貨をキャッシュで海外で使うのもあり(一般的には損切りと保証金追加)
⑥売りしない
⑦下手な通貨の分散しない
⑧情報源確保
⑨無理しない

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