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法多山の田遊祭が重要無形民俗文化財に指定されます。

 1月19日に開催された文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、「法多山の田遊祭」が重要無形民俗文化財に答申されました。

 「法多山の田遊祭」は、法多山尊永寺の修正会(正月行事)として毎年1月7日に催される芸能で、すでに県の無形民俗文化財に指定され、国記録選択民俗文化財に選択されています。
 国記録選択民俗文化財とは、正式には「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」といい、重要無形民俗文化財および登録無形民俗文化財以外の無形の民俗文化財のうち、記録、保存、公開に対して経費の一部を公費による補助を受けることができるものとして、文化審議会の答申に基づき文化庁長官(国)によって選択された文化財をいいます。

 「法多山の田遊祭」は、静岡・愛知県方面に分布伝承されている観音堂・阿弥陀堂などの初春に行われる修正・修二会の芸能の一つで、豊穣予祝の芸能、田遊びを主としたものです。太刀の舞、棒の舞、シラクワ、田打ち・牛ほめ、ノットウ、鳥追い、ソウトメの七段の舞が伝わり、太刀の舞と棒の舞は結界のための五方固めの呪師作法を残すもので、シラクワの舞以降が予祝の田遊びになります。

 袋井市のホームページでは、「法多山の田遊び民俗芸能調査報告書」を見ることができますので、詳細な内容が知りたい方はダウンロードして読んでみてください。


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