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LINEのマルハラ議論、そもそもハラスメント?

 3月3日の朝日新聞デジタルに、「LINEのマルハラ、漫画が影響? 句読点研究の調査と異質な出版社」、「20年前を思い出すマルハラ議論 源氏物語にはなかった句読点の歴史」という、最近話題になっているLINEで若者が文末の句点「。」に圧力を感じるという「マルハラスメント」の話です。

 LINEは、吹き出しで会話調ですから、これに句読点が無いのは、特におかしい話ではないような気がします。吹き出しの文章って、「LINEのマルハラ、漫画が影響? 句読点研究の調査と異質な出版社」にもあるように、マンガのイメージなんだろうなぁって思います。ある程度の年配者は、LINEだろうとなんだろうと文章なんだからってことなんだと思うのですが、マンガの感覚ならば、おそらく付けないことに違和感はないだろうと思います。

 句読点って、読みやすいように打つもので、「20年前を思い出すマルハラ議論 源氏物語にはなかった句読点の歴史」にもあるように、そもそもは付いていないのが基本だったわけです。現代でも挨拶文などには付けませんよね。逆に言うと、学校教育で幼いうちから叩き込まれた世代にとっては、句読点を付けるのが普通だというイメージで、個人的にも、本当は付けない年賀状なんかにも付けちゃったりして。これって本当はおかしいのですが、文章に句読点を打つことに馴染んでいる人にとっては、案外気が付かないものです。
 そう考えると、句点が言い切りというか、強いイメージというのも、なんとなく分かる気がしますし、これって、LINEだけの現象なので、気になる人は気になるでしょうけれど、逆に若者に対して、年配者のLINEでの句読点は、圧力のニュアンスはないよって、若者のインフルエンサーが拡散してくれるとありがたいなぁって思います。

 LINEの句読点の話は、「LINEのマルハラ、漫画が影響? 句読点研究の調査と異質な出版社」にもあるように、若者がこれをハラスメントと認識することの方が、ちょっと問題かなぁって気がします。前述したように、句読点はそもそも文章を読みやすくするという配慮から付けられるようになったもので、世代的な馴染みの問題もあるので、ハラスメントとはちょっと違うものだと思います。いわゆるジェネレーションギャップなんじゃないかなぁって思いますが、違うかなぁ?
 これはハラスメントじゃないってことも、若者のインフルエンサーが拡散してくれるとありがたいなぁって思います。


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