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「調理技術の高さと社会的なつながりが関係する」って、今まで考えたことがないけど、納得できますね。

 12月9日の朝日新聞デジタルに、「「調理力」が孤立を防ぐ? 腕前高いとつながりアップ 「挑戦して」」という記事が出ています。

 調理技術が高いと、近所づきあいや社会参加、サポート授受など、さまざまな社会的つながりが増えて社会的つながりが2倍になるというデータが、東京医科歯科大学国際健康推進医学分野の谷友香子氏らにより報告されており、今回の記事はそれを受けてのものです。
 このネタは、「Int. J. Environ. Res. Public Health, Volume 20, Issue 5 (March-1 2023) – 901 articles」に、「Associations of Cooking Skill with Social Relationships and Social Capital among Older Men and Women in Japan: Results from the JAGES」として掲載されています。また、7月にJAGESのサイトにプレスリリースが掲載されています。

 「「食」を通じて人との「絆」が深まる可能性がある」ということは、思いもよらないことですが、言われてみると納得できることです。今はそうでもないでしょうが、昔はよく「お裾分け」ってありましたよね(田舎ならば、今でもあるでしょう)。職場などでも、時おり手作りスイーツなんかを頂戴したりすることもありますよね。あるいは、夏に多く行われるバーベキューなども、まさにそうでしょうね。

 調理技術が高い方が良いようですが、確かに人が集まる際には、大体飲食がつきもので、調理する必要性がある場合、調理技術が高い人の方がより必要性が高いでしょうから、それだけ社会とのつながりも多いだろうと思います。また調理ができるという自覚があれば、何等かの貢献ができるということもあるので、比較的積極的にいろいろ場面に参加するでしょう。

 特に高齢者になれば、職場に打ち込んでいた人はそれがなくなることで社会とのつながりが希薄になってしまう人も多くなるでしょうから、調理ができることでつながりができるということだと女性の方が有利でしょう。逆に男性の中で調理ができるというと、それだけで話題性を得られるので、男性で調理ができるというのは大きな武器になるかもしれません。ましてや、それが上手ならば、必要とされることも多くなるでしょう。人に必要とされることはとても大事なことですから、調理ができるということは非常に大事なことですね。

 これからは、高齢者準備段階にいる男性は調理ができるようにしておいた方が良いかもしれませんね。特に職場と家庭の往復が中心の生活を送っている人は、老後のライフプランを充実したものにするために、今から調理の腕を磨いておく必要があるかもしれません(自分は若いころ一人暮らしが長かったので、うまいかどうかは別にして、一通りの調理はできるので、良かったなぁと思っています)。

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