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結婚記念日に旧姓使用に思いを馳せる

先日結婚記念日を迎えました。3年目です。「革婚式」というそうです。
入籍するとき、夫の姓に変えました。私自身はそのこと自体にあまり抵抗はなく、でもやっぱり諸々めんどくさいことはあったので、姓を変えた節目の日にちょっと思ったことをつらつら書いてみようかな、というエントリです。

姓が変わるということ

3年前よりもうちょっと前、プロポーズしてもらいました。やったありがとう!友達にも職場にも報告して浮かれポンチ。でも、誰でもぶち当たる壁に私たちもぶち当たります。
「どちらが姓を変える?」「職場で旧姓利用する?」
私たちの場合はお互いが周りに何と呼ばれることが多いかで決めました。結果的に夫が姓由来、私が名由来で呼ばれることが多かったから、呼ばれ方に変化の少ない(とその時は思っていた)私が変えました。
姓を変えることには大きな抵抗はなかったです。もちろん、よく言われる「そこまでのキャリアが分断される」とか「名前が変わることへの不安感」とかは、まったくなかったということはないのですが、せいぜい社会人5,6年目。先のキャリアの方が長いですし、今なら大丈夫そうと思いました。
但しちょっと急がなければならない問題が一つありました。

「いつ入籍するか?」

実は、プロポーズの時点で、前職から今の会社へ転職することが決まっていました。仕事で使う姓を新姓にするなら、転職して入社手続きしてすぐまた改姓手続き…なんてめんどくさすぎる!保険証とかどうするんや!
逃せないタイミングのため前職の間に改姓は終えておきたい、という話を夫としました。
このために、入籍は付き合った記念日で…と言ってくれていた夫の意見を変えさせてしまったり、両家への報告もちょっとバタバタしたりしました。
まぁ、結果的にコロナの自粛期間などあって両家顔合わせは入籍後になってしまったし、付き合った日ではないけど一応節目の日にしたので、よかったんですけどね!

周りが慣れてくれない

さて、今の会社へ来て新姓で仕事をしてみるのですが、転職先がグループ会社だったものだから初期のころは同僚もお客様も旧姓時代を知っている人が大半です。旧姓と新姓を並べて話してみるとお客様はすぐ受け入れてくださるのですが、意外と同僚がなかなか新姓を覚えてくれない笑
複数人で商談に出たとき、同僚が私のことを旧姓で呼んで一瞬「誰?」という空気になることもしばしば。社内であだ名で呼ばれるために新姓で呼ばれる機会が少なかったこともありこの状態は結構長く続いたように思います。
「やっぱ仕事は旧姓でいけばよかったかな…」とこの時は思いました。そのたびに「いやいや旧姓をずっと続けられるわけじゃないかもしれないし…」と首を振ったり。
さすがに今はもうそんなことはなくなりましたので良かったです。

新姓由来のニックネームを使ってみた

今の会社に入社してすぐ、サイボウズさんの「キンコミ」のご案内メールが届きました。社外のkintoneユーザーと交流できるということで即登録。アイコンとニックネームを設定する際、最初は下の名前由来のニックネームを入れてみたのですが、決定ボタンを押す前に手を止めました。
「待てよ?ビジネスで使うニックネームだし、使い分けたほうがいいな。他に何か…」
新婚で浮かれポンチだった私は、「新姓に慣れる機会になるかも!」と自分に言い聞かせながら、安直に「yama」と新姓由来のニックネームをつけました。
今ではたくさんの方に呼んでいただけて、個人のビジネス活動の顔ともいえる愛着あるニックネームになりました。

面倒なこともあればいいこともある

書いた以外にももちろん面倒なことはたくさんありました。書類とか書類とか書類とか書類とか!
主要なものは変更できたと思いますが、いまだに、あまり使わないECサイトとかだと旧姓のままメールが届いたりして、気づいたときにちょこちょこ変えています。分かってるけど変えてないのもあります。
学生時代の友達は、私の新姓を覚えてない子ももちろんいます。恩師は新姓でfacebook申請したらわかってくれないでしょうけど、説明すれば大丈夫。
旧姓も私だし、新姓も私だなって思います。新姓の私を知ってくれて、呼んでくれる方がたくさんいて、これからも増えていくから。
入籍当時、「選択」できたらどうなっていただろう、と考えることはあります。やっぱり私は同姓にはしたかな。タイミングが違ったら、旧姓のままがいいと思ったかもしれない。
不便な思いをしている方、困っている方が助かるように、選択できるようにはなるといいなって思います。

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