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パリジェンヌの生き方を

 「HOW TO BE PARISIAN」という本をもらってから、パリジェンヌに憧れた。ありのままでいて自由気まま、誰にもこびないのに愛され上手。プライドなんて持っていないわと言いたげなそのプライドが、たまらく好きだった。

 パリジェンヌの恋愛は自由だ。そして、とても自然体。流れに身を任せるように戯れて遊ぶそのスタイルは、何にも縛られない奔放さと情熱の爆発みたいな一面と、いつ消えてしまうかわからないロウソクの灯のような切なく儚い一面がある。

 たまらん。

 恋愛は苦手です。一度、結婚もして子供も授かりました。離婚して、親権を譲りました。こんな私が今、パリジェンヌになりたいなどと声高らかに宣言しだしたら、世間様はどう思われるんでしょうね。

 けれど、私の創作活動において「愛」は欠かせないテーマ。多様性という言葉に翻弄される現代で、「恋」や「愛」の定義を求めることは、とても意味と価値があることに思う。

 あぁ、そうだ。
 今年のテーマのひとつは「愛」だ。

 「愛」は綺麗じゃない。
 「愛」は愚かで、醜く、だからこそ、美しい。
 そんな創作を、今年はしたいと思う。

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