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オーストラリア版SXSW「BIGSOUND」来訪記


実は初豪州、たぶん初南半球。

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 オーストラリアのクイーンズランド州ブリスベンという街に行ってきました。BIG SOUNDという音楽フェスティバルから招待されました。台湾でのキャンプとスケジュールがモロかぶりだったのですが、最終日の深夜便に乗れば、後半二日間には参加できることがわかり、行ってきました。

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 音楽の匂いがする素敵な街でした。海外でも国内地方都市でもタクシードライバーからの情報収集は有益なので、出張先ではよく会話をするのですが、そのUBERドライバー情報によると、クイーンズランド州は、鉱石(の種類まではわからなかったです)採掘のエネルギー産業で潤っていて、それを文化的な分野に回しているそうです。美術館もモダーンでイケてるキュレーションでした。アメリカ合衆国もそうですが、ヨーロッパに比べて歴史が浅いコンプレックスに負けずに、自国や街のアイデンティティを文化や歴史を通じてアピールするのに積極的です。1500年以上の歴史がある日本は、その点では尊敬の対象で、訪日観光客が増えている理由の一つでしょうが、当たり前すぎるのか、観光地として自分たちの文化を打ち出すところがしゃいだ立ったり、下手だったしして、見習うべきだなといつも思います。

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 街には、電動キックボードのシェアリングサービスがあって、便利でした。結構使いこなしました。

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 オーストラリアを中心に、欧米からの参加も含めて、これから伸びていく注目のアーティストが多数参加していました。一緒に視察に行ったSpincoasterの林潤くんが作ってくれたプレイリストが素晴らしいので共有しておきます。

  ライブでオススメとしてDVNAは、このリストにもちろんありますが、7曲の「Sushi in Tokyo」を是非、聴いてみてください。ライブでいきなり、エレクトロなリズムにコードワークはいわゆるシティポップで、海外でシティ・ポップブームは広がっているなと聴いていたら、サビ(しかも洋楽なのにJ-POPのサビっぽい展開)で、「スシなんたらトキオ♪」って歌い始めて度肝を抜かれました。オーストラリアのインディーバンドの最新リード曲ですから、シティポップブームは音楽シーンのトレンドとして確実にあるんですね。あと、こちらに来て何度も聞かされたのは、今、オーストラリアは日本ブームが来ているのだということ、食も含めて、注目度が高まっているのに、日本人が気づいてないのがもったいないと、来年BIG SOUNDでJAPAN HOUSEをやろうという話が起きた理由でもあるようです。

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 時代感としても当然ですが、TECHやスタートアップを取り込むのは、SXSWをベンチマークしてのことのようです。実際、Austinに似た街で、20年前のSXSWはこんな感じだったかもなと思いました。僕が初めてSXSWに行ったのは、たぶん2004年なので15年前になりますが、interactive部門はやってるかどうかわからない閑散とした感じで、日本人も非常に少なかったです。2008年にTwitterがSXSWでブレイクしたのがきっかけで、ITとスタートアップとそしてイノベーションのイベントになっていったので、BIG SOUNDもきっかけがあれば早いかもしれません。あまりにSXSWのinteractiveに日本人が来ないことを当時のREPの麻田浩さんから相談されて、セカイカメラで注目されていた井口尊仁さんを推薦しました。キャッチフレーズが得意な井口さんは「SAMURAI1000」と日本人が千人行こうってやり始めたのが2011年でした。数年前から3月のAustinは日本人だらけになりました。Japan Pavillion〜HOUSE〜Factoryと言い出しっぺでオーガナイザーを務めてきた僕としては、十分に役割を果たした感があって、次はオーストラリアもいいなってそんな気分ではいます。

 ソングライティングキャンプもやりたいと言われているので、英語圏を見据えた日本人作曲家とのネットワークも面白いなと思っています。アーティストの質は非常に高かったです。

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 そんな構想や妄想や夢が広がる初豪州2日間でした。来年の9月に向けて準備していきたいと思います!

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